二重分節(読み)にじゅうぶんせつ

大辞林 第三版の解説

にじゅうぶんせつ【二重分節】

人類の有する自然言語には、知的意味を担った最小の単位であるモネーム(記号素)と、それ自身には意味をもたないが、知的意味の区別に有意な最小単位であるフォネーム(音素)の二種が必ず備わっているとする、フランスのマルティネの学説。前者を第一次分節、後者を第二次分節と呼ぶ。

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世界大百科事典 第2版の解説

にじゅうぶんせつ【二重分節 double articulation】

言語学の用語。フランスの言語学者A.マルティネ言語理論の根幹をなす認識。人間の言語は多くの観察によってこの二重分節をそなえていることが知られ,また人間の言語に課せられた基本的な要請からいっても,そこには二重分節構造がぜひ必要であると考えられる。 人間の言語に課せられた基本的な要請としては,まず〈多様性〉の問題がある。人間の言語は次々と生じる新たな表現の必要を満たさなくてはならない。そこから無限の多様性の要請が出てくる。

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世界大百科事典内の二重分節の言及

【マルティネ】より

…これがきわめて安価に使用できることが前提となり,人間はそれを組み合わせた大記号(〈文〉)をも安価につくり出すことができる。これがよく知られた彼の〈二重分節〉理論の根幹をなす考え方である。二重分節【渡瀬 嘉朗】。…

※「二重分節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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