仁心(読み)ジンシン

精選版 日本国語大辞典 「仁心」の意味・読み・例文・類語

じん‐しん【仁心】

  1. 〘 名詞 〙 深い愛情をもって思いやる気持。人を愛する心。
    1. [初出の実例]「論其虐残。乳虎猶仁心之獣也」(出典本朝文粋(1060頃)六・為宮道義行申安房能登淡路等守状〈大江以言〉)
    2. 「小松殿の仁心(ジンシン)、骨ずいにしらせん為暫くはひかへたり」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)二)
    3. [その他の文献]〔孟子‐離婁〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「仁心」の読み・字形・画数・意味

【仁心】じんしん

仁愛の心。〔孟子離婁上〕今、仁心仁聞りて、而も民其の澤を被らず、後世に法(のつと)るべからざるは、先王を行はざればなり。

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