仕える(読み)ツカエル

デジタル大辞泉 「仕える」の意味・読み・例文・類語

つか・える〔つかへる〕【仕える】

[動ア下一][文]つか・ふ[ハ下二]
目上の人のそばにいて、その人に奉仕する。「師に―・える」「父母に―・える」
役所などの公的な機関につとめる。官職に就く。「宮中に―・える」
神仏に奉仕する。「神に―・える身」
[類語]働く労働かせ勤める労する活動する作業する勤労する従事する就労する実働する勤務する執務する服務する勤続する・立ち働く勤まる汗水を流すひたいに汗する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仕える」の意味・読み・例文・類語

つか・えるつかへる【仕】

  1. 〘 自動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
    [ 文語形 ]つか・ふ 〘 自動詞 ハ行下二段活用 〙
  2. 目上の人のそばにいて、その用をする。その人に奉仕する。また、目上の人のために、ある事柄に奉仕する。
    1. [初出の実例]「かしこきや 御陵(みはか)奉仕流(つかふル) 山科の 鏡の山に」(出典:万葉集(8C後)二・一五五)
    2. 「美濃の国関のふぢ川絶えずして君につかへんよろづ代までに〈きびのくにのうた〉」(出典:古今和歌集(905‐914)神あそびの歌・一〇八四)
    3. 「さやうの事につかへ奉るべき人もなきにや」(出典:平家物語(13C前)灌頂)
  3. 官などの、公的な地位について、その職に奉仕する。仕官する。
    1. [初出の実例]「大伴の 遠つ神祖(かむおや)の その名をば 大来目主と負ひ持ちて 都加倍(ツカヘ)し官(つかさ)」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇九四)

仕えるの補助注記

室町時代頃からヤ行にも活用した。→つかゆ(仕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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