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俳画 はいが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

俳画
はいが

俳諧画ともいう。日本画の一形式。俳味のある洒脱な略筆墨絵淡彩の小品画。1句の俳句題材にして,その句の内容を絵画として表現し,題材となった句を賛とした書画一体の形式のものが多い。俳諧が盛んになりだした室町時代後期から発生したと考えられるが,江戸時代初期の野々村立圃松尾芭蕉,宝井其角らによって基礎が固まった。中期の与謝蕪村,建部凌岱 (りょうたい) らによって完成され広く普及したが,以後は趣味的な即興画として今日にいたっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

はいが【俳画】

俳句を題材に,その句が描写する内容を表現し,その画面に題材となった俳句を賛した書画共存形式の絵画。しかし,その本質とするところは,単に俳句の意味するところ,すなわちその内容が視覚化されるという,形式的な一致にあるのではなく,俳諧の成立と展開の中で醸成されたものである。機知と滑稽味,卑俗,即興性,日常的題材,平明さ,軽さ,といった概念は,俳諧が短歌から派生し,貞門談林を経て蕉風の〈軽み〉の完成に至る俳諧の本質を端的に示しているが,それはそのまま俳画の特質を指摘する言葉でもある。

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大辞林 第三版の解説

はいが【俳画】

日本画の一。俳諧味のある絵で、主に俳人が描き、多くは画上に俳句を記す。俳諧画。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

俳画
はいが

俳味ある洒脱(しゃだつ)な画(え)。俳諧(はいかい)、俳文、俳句を賛とし、淡彩もしくは墨画(ぼくが)の簡略な筆致で、賛の句に響き合う、あるいは賛の内容を説明するところを画にしたもの。自画自賛とは限らない。創始については不明であり、すでに芭蕉(ばしょう)や許六(きょりく)、彭城百川(さかきひゃくせん)は俳画とよべるものを描いているが、それを芸術的に完成させたのは与謝蕪村(よさぶそん)である。蕪村は自ら「俳諧ものの草画」とよび、『おくのほそ道図屏風(びょうぶ)』や『若竹(わかたけ)図』などの優れた作品を残している。幕末の渡辺崋山(かざん)には版本『俳画譜』があり、このころには俳画という呼称が定着し、以後もっとも一般に普及した日本画の一形式として現代に至っている。[星野 鈴]
『岡田利兵衛著『俳画の世界』(1966・淡交新社) ▽『俳人の書画美術』全12巻(1979~80・集英社)』

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