倒伏(読み)トウフク

百科事典マイペディアの解説

倒伏【とうふく】

作物が生育中に風や雨などによって倒れること。イネ,麦などでは種実中のデンプンの約70%は出穂後できるため,出穂後に倒すると稔実(ねんじつ)は悪く収量は減少し,また収穫作業も困難になる。倒伏防止には密植窒素肥料を多用しないことや,深耕,早植,病害虫防除なども必要。

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世界大百科事典 第2版の解説

とうふく【倒伏 lodging】

作物の地上部が地面に倒れ伏す現象。農作物が発育して草丈が増加し,その上に種子果実が形成されるようになると,作物体の頂端部にかかる荷重はしだいに大きなものとなる。これに外的要因として風や雨が加わると,自重と外力とに抗し切れず,作物体はしばしば倒伏する。倒伏によって作物体の器官や組織が損傷すると,養水分の移行が妨げられ,種子や果実の成熟は抑えられる。また地面に接する作物体部分は土壌に汚染されたり病虫害におかされたり,場合によっては登熟(とうじゆく)中の種子が発芽を開始したりする。

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精選版 日本国語大辞典の解説

とう‐ふく タウ‥【倒伏】

〘名〙 倒れること。倒れ伏すこと。
太神宮諸雑事記(11C中か)「仁寿元年八月三日。終日大風吹、洪水、即国内堂塔倒伏」

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