デジタル大辞泉 「傔仗」の意味・読み・例文・類語 けん‐じょう〔‐ヂヤウ〕【×傔×仗】 律令制で、辺境にある官人に朝廷から給付された護衛の武官。総管・節度使・按察使あぜち・鎮守府将軍・大宰帥だざいのそち・大宰大弐、陸奥や出羽の国司などに給付された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「傔仗」の意味・読み・例文・類語 けん‐じょう‥ヂャウ【傔仗】 〘 名詞 〙 奈良時代、辺境の国、あるいは軍事的要地に赴任した官人に朝廷から給された警衛の官。総管、節度使、按察使(あぜち)、鎮守府将軍、大宰帥、大弐、三関国国守、陸奥出羽国守などに与えられた。[初出の実例]「勅。大宰府帥大弐。并三関及尾張守等。始給二傔仗一、其員」(出典:続日本紀‐和銅元年(708)三月乙卯) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「傔仗」の意味・わかりやすい解説 傔仗 (けんじょう) 律令制下に辺要など重要地域の地方長官などを兵器を帯びて護衛した下級職員。その処遇は史生(ししよう)に準じ,式部省の権限で給された。給される職種や人数は時代により異なるが,708年(和銅1)に大宰帥に8人,大弐・尾張守に4人,三関国の国守に2人が初めて給され,ついで近江守にも2人が給された。陸奥守に給されたのもこのころか。731年(天平3)には,臨時に置かれた大惣管・副惣管にも給され,のち出羽守,陸奥出羽按察使(あぜち),鎮守将軍にも給された。執筆者:野村 忠夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by