元結(読み)もとゆい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

元結(もとゆい)
もとゆい

髪の根を結い束ねるのに用いる紐(ひも)のこと。「もっとい」ともいう。平安時代の垂髪に用いたことが絵巻物でみられるが、身分の低い者は、髪の乱れを防ぐ意味から用いていた。古くは糸やこよりを用いた。垂髪が髷(まげ)をつくる髪形に転じてから、こよりにさまざまの変化を生じ、幅の広い平(ひら)元結は髪飾りとして用いられた。江戸中期に入ると、70センチメートルくらいにこよりを引き伸ばして、粘りとつやを出した文七元結(ぶんしちもっとい)が考案された。[遠藤 武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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