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兇徒聚衆罪 きょうとしゅうしゅうざい

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大辞林 第三版の解説

きょうとしゅうしゅうざい【兇徒聚衆罪】

旧刑法において集団的暴行を称した罪名。自由民権運動弾圧のために設けられた。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

きょうとしゅうしゅうざい【兇徒聚衆罪】

1882年1月施行の旧刑法に規定された罪名で,ボアソナードの草案にはなかったが,激化した社会運動の鎮圧を目的として制定された。兇徒が多衆を嘯集(しようしゆう)し,暴動をはかり官吏が説諭しても解散しない場合,あるいは官庁におしかけ官吏に迫ったり村市を騒擾(そうじよう)し,ないし暴動をなした場合を処罰対象とした。首謀者および教唆者は,前者の場合3月~3年の重禁錮に,後者の場合重懲役に処せられた。また附和随行者は罰金ないし軽懲役に,さらに暴動の際殺人・放火をなした者は死刑に処せられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

兇徒聚衆罪
きょうとしゅうしゅうざい

1882年(明治15)1月1日施行の旧刑法において、多人数の集団的暴動を称した罪名。自由民権運動弾圧のために制定された。多人数を集合せしめて暴動し、官吏を強迫し、また官吏の説諭に服せず、人を殺害し、家屋などを破壊・焼失した罪をいう。首魁(しゅかい)、教唆(きょうさ)者、付和随行者に分けて処分することを決めている。明治初年に来日したフランスの法学者ボアソナードの日本刑法草案にはなかったが、元老院の刑法草案審査局の要求によって挿入された。新律綱領、改定律例の兇徒聚衆の規定を継承したものといわれる。足尾鉱毒問題における兇徒聚衆事件や日比谷焼打事件その他社会運動の鎮圧に適用された。1907年(明治40)制定の刑法で騒擾(そうじょう)罪に、1995年(平成7)の刑法改正で騒乱罪に変わった。[山本四郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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