出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
香川県高松(たかまつ)市にある高野山真言(こうやさんしんごん)宗の寺。五剣山千手院と号し、四国八十八か所霊場第85番札所。本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)。延暦(えんりゃく)年間(782~806)空海の創建と伝える。寺号は初め山頂から8か国を見渡せたところから八国寺と称したが、空海が入唐(にっとう)祈願のため埋めた焼き栗8個が、帰朝後大樹に成長していたので八栗寺と改めた。その後、天正(てんしょう)年間(1573~92)長宗我部元親(ちょうそがべもとちか)の兵火で諸堂を焼失、正保(しょうほう)年間(1644~48)松平頼重(よりしげ)が本堂等を再建した。境内の聖天(しょうてん)堂には空海作といわれる聖天像があり、参拝者が絶えない。また、空海が唐から請来(しょうらい)したと伝えられる菩提樹(ぼだいじゅ)の老木もある。
[眞柴弘宗]
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…上部にのる凝灰角レキ岩の差別浸食の結果,5本の剣が天にそびえるような奇岩をなし,うち1本は崩壊したという。八合目付近に四国八十八ヵ所85番札所八栗寺があって参詣客が多く,ケーブルカーが第2次世界大戦前から設置されている。中腹には石切の丁場が70もあり,庵治石の産地で,西麓には加工業者が数百軒並び,灯籠や墓石が展示されている。…
…五剣山西麓から産する庵治石を加工する石材業,土管,煉瓦,瓦,コンクリートブロックなどを生産する窯業などの地場産業があり,臨海土地造成事業により石材工業団地,陶管工業団地が建設された。瀬戸内海国立公園に属する五剣山には四国八十八ヵ所85番札所八栗(やくり)寺があり,ケーブルカーが通じる。西部の高松市との間の入江は壇ノ浦で,六万寺,洲崎寺をはじめとして源平合戦にちなむ史跡が多い。…
※「八栗寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新