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八陣 ハチジン

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デジタル大辞泉の解説

はち‐じん〔‐ヂン〕【八陣】

中国の兵法で、古くから唱えられた8種類の陣立て。日本では、ふつう、平安時代大江維時(おおえのこれとき)が唐から学んだという、魚鱗・鶴翼・長蛇・偃月(えんげつ)(または彎月(わんげつ))・鋒矢(ほうし)・方円・衡軛(こうやく)・雁行(がんこう)の8種をいう。孫子呉子のもの、諸葛亮の考案したものなどがある。

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大辞林 第三版の解説

はちじん【八陣】

兵法で、八種の陣立て。中国で、孫子・呉子・諸葛孔明などが創案したというが詳細は不明。魚鱗・鶴翼かくよく・長蛇・偃月えんげつ(または彎月わんげつ)・鋒矢ほうし・方円・衡軛こうやく・雁行がんこうのほか、種々ある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

八陣
はちじん

戦いに臨んで、陣を布(し)く際の、8種の陣備えの形をいう。わが国に古代中国の兵学思想が正式に移入されたのは、735年(天平7)に帰国した、遣唐留学生吉備真備(きびのまきび)(695―775)らによるとされる。方・円・曲・直・鏡の五行(ごぎょう)の陣形や、易(えき)の八卦(はっけ)あるいは井田法(せいでんほう)などの図式に基づいて考案された諸葛亮(しょかつりょう)の八陣や、孫子の九地結営(きゅうちけつえい)の法などである。なかでも亮(孔明(こうめい))の八陣図は、中国古来の天地風雲・竜虎(こ)鳥蛇の八陣に、八卦の乾坤巽艮(けんこんそんごん)(四隅)・震兌離坎(しんだりかん)(四方)を結合させたもので、これに洞当(どうとう)・中黄(ちゅうおう)・竜騰(りょうとう)・鳥翔(ちょうしょう)・連衡(れんこう)・握奇(あくき)・虎翼(こよく)・折衝(せっしょう)の名を冠している。これを受けて平安時代の文人にして兵学者大江維時(これとき)(888―963)がつけた魚鱗(ぎょりん)・鶴翼(かくよく)・雁行(がんこう)・彎月(わんげつ)(偃月(えんげつ))・鋒光(ほうこう)・衡軛(こうやく)・長蛇(ちょうだ)・方円(ほうえん)という和名が後世までもよく使われた。[渡邉一郎]

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