戦いに臨んで、陣を布(し)く際の、8種の陣備えの形をいう。わが国に古代中国の兵学思想が正式に移入されたのは、735年(天平7)に帰国した、遣唐留学生吉備真備(きびのまきび)(695―775)らによるとされる。方・円・曲・直・鏡の五行(ごぎょう)の陣形や、易(えき)の八卦(はっけ)あるいは井田法(せいでんほう)などの図式に基づいて考案された諸葛亮(しょかつりょう)の八陣や、孫子の九地結営(きゅうちけつえい)の法などである。なかでも亮(孔明(こうめい))の八陣図は、中国古来の天地風雲・竜虎(こ)鳥蛇の八陣に、八卦の乾坤巽艮(けんこんそんごん)(四隅)・震兌離坎(しんだりかん)(四方)を結合させたもので、これに洞当(どうとう)・中黄(ちゅうおう)・竜騰(りょうとう)・鳥翔(ちょうしょう)・連衡(れんこう)・握奇(あくき)・虎翼(こよく)・折衝(せっしょう)の名を冠している。これを受けて平安時代の文人にして兵学者大江維時(これとき)(888―963)がつけた魚鱗(ぎょりん)・鶴翼(かくよく)・雁行(がんこう)・彎月(わんげつ)(偃月(えんげつ))・鋒光(ほうこう)・衡軛(こうやく)・長蛇(ちょうだ)・方円(ほうえん)という和名が後世までもよく使われた。
[渡邉一郎]
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...
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