六月蜂起(読み)ろくがつほうき

百科事典マイペディアの解説

六月蜂起【ろくがつほうき】

1848年6月パリの手工業者・労働者が起こした反政府暴動。同年二月革命により共和政が成立したが,普通選挙後の新政府が国立作業場アトリエ・ナシヨノー)を財政負担と反乱の温床となる恐れありとして解散したのがきっかけ。カベニャックにより凄惨(せいさん)な弾圧を受けた。
→関連項目第二共和政ブラン

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世界大百科事典 第2版の解説

ろくがつほうき【六月蜂起 Journées de juin】

1848年6月,フランス第二共和政下にパリで発生した労働者の武装蜂起二月革命に不安を感じたパリの諸産業が休業状態になり,多くの職種で50~80%の失業率となった。加えて革命当初に政府が約束した労働の組織化をはじめとする社会改革の方向も無視されるに及び,パリの労働者の不満は著しく高まっていた。蜂起の直接のきっかけは,共和政府が国立作業場(アトリエ・ナシヨノー)を解散して,そこで働いていた労働者を地方の土木事業に追いやるか,軍隊に強制的に編入するという方策を決定したことにある。

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世界大百科事典内の六月蜂起の言及

【48年革命】より

…第2に,革命に積極的に参加した民衆の大きな部分が労働者であったことは48年革命に未熟ながらもプロレタリア革命としての側面を付け加えた。それはプロレタリアートの最初の階級的蜂起といわれるパリの六月蜂起に顕著な形で現れたが,それだけではなく3月のウィーン,ベルリン,9月のフランクフルト,10月のウィーンなど革命の決定的場面において労働者たちはつねに重要な役割を果たしていた。第3に,ブルジョア革命の課題であった民族的統一の課題に労働者や農民がその社会的要求を持って参加したことによって,民族運動も単なる国家形成を目標とする統一運動から社会的変革をともなう解放運動へと転換する。…

※「六月蜂起」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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