冠島(読み)カンムリジマ

デジタル大辞泉 「冠島」の意味・読み・例文・類語

かんむり‐じま【冠島】

京都府北部、大浦半島最北端成生なりうの北西9キロメートルの日本海上に位置する無人島舞鶴市に属する。面積0.1平方キロメートル、標高169メートルで、周囲断崖。島全体がオオミズナギドリ繁殖地として国の天然記念物に指定されている。大島おしま雄島おしま常世とこよ島。

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日本歴史地名大系 「冠島」の解説

冠島
かんむりじま

舞鶴市北方、若狭湾上の無人島。舞鶴港から二八キロ、北緯三五度四〇分四一秒、東経一三五度二五分四三秒。

島は東西約四一三メートル、南北約一千三一六メートル、最高地の標高一六九・七メートルで、面積は二二万三千平方メートル。山地大部分は角閃石安山岩で、南部の平地沖積層砂礫からなる。西部および東部の一部に中新世の凝灰岩・凝灰角礫岩・凝灰質泥岩が露出している。植生対馬暖流の影響を受けて、常緑闊葉樹・落葉闊葉樹が混生する原生林をつくる。またこの島はオオミズナギドリの繁殖地として、天然記念物に指定されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「冠島」の意味・わかりやすい解説

冠島
かんむりじま

京都府北部、成生(なりゅう)岬北北西約10キロメートルにある島。周囲約4キロメートル。舞鶴(まいづる)市に属するが無人島である。大島ともよばれ、隣接する沓島(くつじま)(小島)とあわせて沖の島とも称する。若狭湾(わかさわん)国定公園の一部で、対馬(つしま)暖流の影響で暖地性広葉樹の原生林をなし、またオオミズナギドリの繁殖地として国の天然記念物に指定されている。島の周辺はダイビングの人気ポイントとなっている。

織田武雄


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デジタル大辞泉プラス 「冠島」の解説

冠島

京都府舞鶴市、若狭湾西部にある無人島。オオミズナギトリの繁殖地として知られ、島全体が天然記念物に指定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の冠島の言及

【舞鶴[市]】より

…北部中央に若狭湾西部の支湾舞鶴湾が湾入し,東・南・西の三方を山に囲まれる。市域西部を由良川が北流して宮津市境で若狭湾に注ぎ,北方海上には冠島(大島),沓(くつ)島(小島)が浮かぶ。舞鶴湾の湾奥は東西に分かれ,西湾奥に西舞鶴,東湾奥に東舞鶴の市街地がある。…

※「冠島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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