デジタル大辞泉
「勢獅子」の意味・読み・例文・類語
きおいじし〔きほひジシ〕【勢獅子】
歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「勢獅子劇場花罾」。3世瀬川如皐作詞、5世岸沢式佐作曲、花柳寿輔振り付け。嘉永4年(1851)江戸中村座初演。
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勢獅子 (きおいじし)
歌舞伎舞踊。常磐津。本名題《勢獅子劇場花罾(きおいじしかぶきのはなかご)》。1851年(嘉永4)4月江戸中村座で4世市川小団次,初世坂東竹三郎(のちの5世彦三郎),3世岩井粂三郎(のちの8世半四郎),2世尾上菊次郎ほかにより初演。作詞3世瀬川如皐(じよこう)。作曲4世岸沢式佐。振付初世花柳寿輔,3世藤間勘十郎。《曾我祭》の通称がある風俗・祭礼物の一種。男女の手古舞や芸者が大ぜい出て,木遣りから曾我夜討の物語,おどけ節などあって,2人の獅子舞となる威勢のよい江戸前の踊りである。
執筆者:西形 節子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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勢獅子
きおいじし
歌舞伎舞踊曲。常磐津。本名題『勢獅子劇場花篭 (きおいじしかぶきのはなかご) 』。別称『曾我祭』。嘉永4 (1851) 年江戸中村座で『世界花小栗外伝 (せかいをはなおぐりがいでん) 』の2番目大切所作事として初演。3世瀬川如皐作,4世岸沢式佐作曲,1世花柳寿輔ほか振付。宝暦年間 (1751~64) 以降,江戸三座では春狂言の曾我物が繁盛し,5月まで続演されると,5月 28日の討入りの日に曾我祭 (座中総出の群舞) を慰霊として行なった。本作は,久しく絶えていたこの行事の趣向を巧みに取入れ,鳶 (とび) と芸者を曾我兄弟,虎,少将に見立てて,獅子舞やひょっとこ踊りをからめ,所作事として復活させたもの。慶応3 (1867) 年の再演以降,山王祭が背景となった。
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勢獅子
きおいじし
歌舞伎(かぶき)舞踊。常磐津(ときわず)。本名題(ほんなだい)『勢獅子劇場花罾(かぶきのはなかご)』。3世瀬川如皐(じょこう)作。5世岸沢式佐(しきさ)作曲。初世花柳寿輔(はなやぎじゅすけ)振付け。1851年(嘉永4)4月、江戸・中村座で4世市川小団次、坂東(ばんどう)竹三郎(5世彦三郎)らにより初演。江戸歌舞伎の年中行事、春の曽我(そが)狂言の当り祝いとして催された「曽我祭」を舞台に、鳶頭(とびがしら)2人が芸者や鳶たちをあしらって踊るもので、曽我兄弟の夜討ちの物語、「おどけ節」を使ったぼうふら踊り、獅子頭(ししがしら)をかぶっての勇壮な狂い、ひょっとこ踊りなど、内容は変化に富む。幕末から、背景を山王(さんのう)祭に改定。江戸情緒豊かな「祭礼物」の代表作として今日も流行している。
[松井俊諭]
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勢獅子
(通称)
きおいじし
※〓は「會」の上に「日」を横にした形が乗る。
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 元の外題
- 勢獅子劇場花〓 ほか
- 初演
- 嘉永4.4(江戸・中村座)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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勢獅子【きおいじし】
常磐津節の曲名。3世瀬川如皐作詞,5世岸沢式佐作曲。1851年初演。にぎやかな江戸前の舞踊曲。
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