化女沼(読み)ケジョヌマ

デジタル大辞泉 「化女沼」の意味・読み・例文・類語

けじょ‐ぬま〔ケヂヨ‐〕【化女沼】

宮城県北部にある湖。もと自然湖で、洪水調節などを目的として平成8年(1996)にダム化。オオハクチョウヒシクイなどの飛来地。オジロワシオオワシなどの猛禽もうきん類なども生息しているため、平成20年(2008)、国指定鳥獣保護区となり、続いてラムサール条約にも登録された。

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日本歴史地名大系 「化女沼」の解説

化女沼
けしようぬま

[現在地名]古川市小野

荒谷あらや長岡ながおかの北、宮沢みやざわの東にあり、周囲約四キロ、面積約三二ヘクタール。丘陵地帯の低湿地に自然滞水でつくられた当市最大の沼で、化粧沼とも記される。化女沼を中心とする長者ちようじや原・あらし山・糠塚ぬかづか山・こけ谷地やちなどのなだらかな丘陵地帯は、自然美に恵まれた景勝の地である。化女沼西北岸の四角壇しかくだんは前九年の役の際の旗塚跡といわれる(古川市史)。伝説も多く、長者の娘が沼の水で化粧したので名がおこったという。また長者の一人娘が地頭から召されたが断り、七夕の夜、愛用の機を沼に沈めて逃れたため、七夕に機の音が聞えるという。往古荒谷の小野屋という茶屋の主人が天女の天下るのに出会い、馬に乗せた。

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百科事典マイペディア 「化女沼」の意味・わかりやすい解説

化女沼【けじょぬま】

〈けしょうぬま〉とも。宮城県大崎市,国道4号と東北自動車道との間に位置する沼。かつては天然の沼であったが,1995年に治水ダムが完成している。水深は浅く,湿性植物が広く分布していて水鳥格好の生息地となっている。特にヒシクイは,日本に飛来するほとんどがここで越冬するという。沼の西側には縄文末期の遺跡である宮沢遺跡を中心とした〈化女沼古代の里〉があるほか,北西を東北自動車道がかすめていて,北に隣接する長者原サービスエリアからも沼を眺めることができる。2008年10月,ラムサール条約登録湿地となる。
→関連項目ラムサール条約

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事典 日本の地域遺産 「化女沼」の解説

化女沼

(宮城県大崎市)
ラムサール条約湿地」指定の地域遺産。
ダム湖、ヒシクイ(亜種)、マガン等の渡来地。国指定化女沼鳥獣保護区化女沼特別保護地区

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デジタル大辞泉プラス 「化女沼」の解説

化女沼

宮城県大崎市、東北自動車道の長者原サービスエリア南方に位置する化女沼(けじょぬま)ダムのダム湖。湛水面積65ヘクタール。もとは自然湖。ヒシクイやマガン、オオハクチョウなどの越冬地で、ラムサール条約登録湿地。

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事典・日本の観光資源 「化女沼」の解説

化女沼

(宮城県大崎市)
日本の重要湿地500」指定の観光名所。

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