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協商 きょうしょうentente

翻訳|entente

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

協商
きょうしょう
entente

フランス語の「親しい和」 entente cordialeという言葉から生じた外交用語。 H.ニコルソンはこれを「一定の国家間における見解と利害の類似および一定の問題に関する政策の一致を意味し,『同盟』と『友好関係』の中間に位置する」と定義づけているが,一般には条約,協定,取決めなどに直接基づかない国家間のゆるい協力提携関係を表わすものとして用いられる。ときには条約に基づく協力提携関係をさして用いることもあるが,その場合でも,援助義務発生条件を明文化しないのが同盟と異なる点である。歴史的にはイギリスとフランスの間の種々の協力関係をさすが,特に英仏協商をさす場合が多い。

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デジタル大辞泉の解説

きょう‐しょう〔ケフシヤウ〕【協商】

[名](スル)
協議してとり決めること。
「如何なる―の一夜の中に成立したればか」〈木下尚江火の柱
《〈フランス〉entente》国家間の係争点を調整し、親善関係を結ぶための協定。同盟よりゆるく、条約ほど正式ではない。「三国協商

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百科事典マイペディアの解説

協商【きょうしょう】

国家間の親善関係を規定したもので,条約というよりも非公式な合意による弾力的な関係で,武力的援助義務の規定はもたない。今日ではあまり使用されない。英仏協商英露協商などが著名な例。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうしょう【協商 entente】

もとは〈了解〉を意味するフランス語の〈アンタント・コルディアルentente cordiale〉の短縮された言葉で,外交用語として,対外事務の遂行や第三国からの軍事的侵略の際の協力など国際的な関係事項に関する特定国家間の協調提携関係をいう。訳語用例慣用もあって必ずしも一定していないが,政治学的には以下のように区別される。協商は国家間の条約treaty(国際法にのっとり書面形式で締結された国家間の国際的合意のことで,広義の条約は協約convention,協定agreement,取決めarrangementなども含む)というよりもむしろ非公式な合意をいい,同盟allianceのような武力的援助義務の規定をもたない弾力的な関係である。

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大辞林 第三版の解説

きょうしょう【協商】

( 名 ) スル
相談によってある目的にそった取り決めをすること。 「細君はもう一応-を始める/吾輩は猫である 漱石
〘法〙 〔フランス entente〕 数か国が、特定の事項についての協力を取り決めること。同盟に至らないような親善関係にいう。 「三国-」

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