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口腔乾燥症 こうくうかんそうしょうxerostomia

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

口腔乾燥症
こうくうかんそうしょう
xerostomia

唾液の分泌が少くて,口が乾く状態をいう。口唇は乾燥してひびが入り,上皮がむけてただれる。口腔粘膜は全体として萎縮し,舌乳頭は消失する。高度になると,咀しゃくや嚥下も困難になる。唾液による自浄作用が行われないので,う蝕 (虫歯) が多発し,慢性歯肉炎も起りやすい。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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家庭医学館の解説

こうくうかんそうしょう【口腔乾燥症 Xerostomia】

[どんな病気か]
 口の中が乾く状態を、口腔乾燥症といいます。
 軽い場合は、口の中が乾く感じや唾液(だえき)(つば)がねばるだけですが、舌や頬(ほお)の粘膜(ねんまく)がまわりにへばりつくように感じることもあります。
 ひどくなると、舌の表面が著しく乾いて舌苔(ぜったい)がなくなり、表面のつるつるした舌になります。歯や義歯(ぎし)にこすられて粘膜に炎症がおこり、食物がしみたり、水分なしでは食物を飲み込めなくなることもあります。
[原因]
 多くは、唾液腺(だえきせん)からの唾液分泌(ぶんぴつ)の低下が原因とされます。
 高齢になると唾液腺の老化で唾液分泌が減り、口が乾くようになります。
 高熱やひどい下痢(げり)などによる脱水状態のほか、糖尿病、バセドウ病尿毒症(にょうどくしょう)、鉄欠乏性貧血などが原因のこともあります。また、シェーグレン症候群(「シェーグレン症候群」)の一症状のこともあります。
 口腔がん放射線治療で唾液腺が萎縮(いしゅく)すると、治療後に唾液が出なくなり、口腔乾燥症がおこることがあり、薬剤の副作用でもおこります。
 唾液の分泌が正常でも、精神的なことで口の乾きを感じることもあり、更年期以降の女性に多いものです。
[治療]
 まず、原因となっている病気の治療を行ないます。
 口の乾きには唾液腺ホルモン剤パロチン)の服用や、人工唾液(サリベート)の噴霧が行なわれます。
[日常生活の注意]
 お茶や水で口の中をたえず湿らせておくと、予防になります。症状が軽ければ、酸味のあるもの(レモン、ビタミンCなど)をときどきとって、唾液分泌を促してみましょう。

出典|小学館
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世界大百科事典内の口腔乾燥症の言及

【口】より

… 唾液腺の途中の排出管が炎症などで閉鎖されると,唾液が停滞してふくらむことがある(ガマ腫)。また唾液の分泌が少なくなったりすると口腔乾燥症として粘膜が乾いてひびわれし,ものをかんだり飲み込んだりすることが困難になる。【藍 稔】
【口の文化史】
 〈飲食と呼吸とに加えて発声する口は狭小だが,自己防衛に用いられる口は大きい(megalostoma)〉とアリストテレスはいう(《動物部分論》)。…

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出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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