古希(読み)コキ

精選版 日本国語大辞典 「古希」の意味・読み・例文・類語

こ‐き【古希・古稀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 唐代の詩人杜甫の曲江詩中の「人生七十古来稀」による語 ) 七〇歳をいう。〔音訓新聞字引(1876)〕
    1. [初出の実例]「我は最早古稀(コキ)近く」(出典歌舞伎茶臼山凱歌陣立(1880)二幕)
    2. [その他の文献]〔候鯖録〕

古希の補助注記

「古希」は「古稀」の書き換え。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古希」の意味・わかりやすい解説

古希
こき

70歳のこと。『唐詩選』の杜甫の曲江詩に「人生七十古来稀」とあることに由来する。また,年祝い一つで,その長寿を祝う儀礼をいう。不惑 (40歳) に始る年寿の祝いは奈良時代から行われていたが,近世以降は,還暦,古希,喜寿米寿の4つの祝いが定着している。 (→年賀 )  

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