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穢土 エド

デジタル大辞泉の解説

え‐ど〔ヱ‐〕【×穢土】

仏語。けがれた国土。迷いから抜けられない衆生(しゅじょう)の住むこの世。現世。娑婆(しゃば)。穢国。「厭離(えんり)穢土、欣求(ごんぐ)浄土」⇔浄土
大便。糞(くそ)。
「四条の北なる小路に―をまる」〈宇治拾遺・二〉

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大辞林 第三版の解説

えど【穢土】

〘仏〙 〔汚れた国土の意〕 煩悩ぼんのうのある世界。凡夫の住むこの世。現世。 ↔ 浄土 「厭離おんり-」
大便。糞。 「四条の北なる小路に-をまる/宇治拾遺 2

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

穢土
えど

浄土」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

穢土
えど

(けがれ)に満ちた不浄な世界のこと。仏教では、それはわれわれの住むこの人間世界を含んだ三界六道(さんがいりくどう)すなわち娑婆(しゃば)世界をいう。仏教は本来、徹底した厭世(えんせい)観にたち、世俗の世界を否定的に考え、涅槃(ねはん)の境地を理想とした。このような現実否定の立場は、大乗仏教、とくに浄土思想において、苦悩や矛盾に満ちた現実の世界を否定し、厭(いと)い、安楽に満ちた理想的な別の世界(浄土)を求めるという思想に発展した。源信の『往生要集』には「厭離穢土(おんりえど)、欣求浄土(ごんぐじょうど)」という表現でその思想が説かれている。[辛嶋静志]

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世界大百科事典内の穢土の言及

【往生】より

…奈良時代における極楽往生観は死者に対して縁者がその冥福を祈り,死者が極楽浄土に往生することを願うという,追善的な性格を有するものであった。平安時代中・末期に至って,律令体制の動揺から生じた社会秩序の混乱に,末法思想による末世の到来という精神的不安が重なって,人々は現世を穢土(えど)(穢れた国土)と観ずるようになり,来世に安らぎを求めるようになっていった。死者の追善ではなく,自身が極楽に往生できることを願ったのである。…

【浄土】より

…清浄な国土という意味で,菩薩として衆生を救済せんという誓願を立てて悟りに達した仏陀が住む清浄な国土のことであり,煩悩(ぼんのう)でけがれた凡夫の住む穢土(えど)つまり現実のこの世界に対比していう。浄土は大乗仏教における宗教的理想郷を指す言葉としても広く用いられたが,阿弥陀仏の信仰が鼓吹され流行するにつれて,阿弥陀仏の仏国土である極楽と同一視され,ついには同義語となる。…

※「穢土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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