和束[町](読み)わづか

百科事典マイペディアの解説

和束[町]【わづか】

京都府南東部,相楽(そうらく)郡の町。木津川の支流和束川の流域を占め,平地が少なく山腹斜面茶園に利用される。特に煎茶の生産が盛ん。和束川上流の湯船では林業が盛ん。北にそびえる鷲峰(じゅうぶ)山には古来山岳霊場として奈良の大峰山に対し〈北大峰〉とよばれた金胎(こんたい)寺があり,その境内は史跡。64.93km2。4482人(2010)。

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世界大百科事典 第2版の解説

わづか【和束[町]】

京都府南東部,相楽郡の町。人口5921(1995)。木津川の支流和束川の流域に位置し,町域の大部分が山地で,北に鷲峰山(じゆぶせん)(685m)がそびえる。古く聖武天皇の恭仁(くに)京造営時より,一帯の山は杣(そま)として利用されたものと考えられ,天皇の子安積(あさか)親王の死(744)を悼んだ大伴家持の歌に〈和豆香(わづか)そま山〉の名がみえる(《万葉集》巻三)。和束杣は,のちには興福寺領となっており,源平争乱の際には平氏が兵士や兵粮米を賦課し,杣工らはその停止を訴えている。

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