( 1 )トウ(唐)はトウガラシ(唐辛子)、トウキビ(唐黍)などと同様、外来の作物名に冠せられるもので、「和漢三才図会」によれば、この作物の形や色が熟したナスに似ているところからトウナスと命名された。
( 2 )トウナスは上方ではカボチャと同種を指したようだが、「武江年表」「嬉遊笑覧」などによれば、江戸では小形の別種をそう呼び、明和七、八年(一七七〇‐七一)ごろからはやりだしたらしい。
( 3 )カボチャとトウナスの違いは、「とうなすといふもの箱根より西になし。みな東埔塞(かぼちゃ)なり」〔羇旅漫録〕のようにはっきり認識された場合もあったが、「道理でカボチャがトウナスだ」(似たりよったりの意)という流行語を生み出したように、しだいにその区別は失われていった。
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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