① ウリ科のつる性一年草。アジアの熱帯地方の原産で、日本には中国を通して古くから伝わった。多くは春に種子を播くが、冬に苗を植えて翌冬収穫することもある。茎や葉には毛が多く香気がある。葉は心臓形で掌状に浅く五~七裂する。雌雄同株。夏、葉腋にヘチマに似た黄色い花をつける。果実は大形の球状または楕円状で長さ三〇~四五センチメートル。果皮は淡緑色で熟すと蝋質の白い粉をかぶる。果肉は淡泊な味で煮たり漬物にしたりし、果皮はかんぴょうの代用、わたは洗濯や化粧に用い、種子は利尿の効果がある。漢名、冬瓜。とうがん。かもうり。ちょうせんうり。《 季語・秋 》