善哉(読み)ぜんざい

デジタル大辞泉の解説

ぜん‐ざい【善×哉】

が原義。梵sādhuの訳で、漢訳仏典に用いられる語》
[名]善哉餅のこと。関西ではつぶしあん汁粉関東では餅に濃いあんをかけたもの。
[形動ナリ]よいと感じるさま。喜び祝うさま。
「上人を礼し…―なれや、―なれと夜遊を奏して舞ひ給ふ」〈謡・輪蔵
[感]実によい、そのとおりである、の意で、相手をほめたたえる語。特に、師が弟子に賛成・賞賛などの意を表すときに用いる。よきかな。
「―、―、孝行切なる心を感ずるぞとて」〈謡・谷行

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百科事典マイペディアの解説

善哉【ぜんざい】

焼餅(やきもち)の上にアズキ餡(あん)をかけた甘味食品。餅の代りに白玉だんご,アワ餅,クリなどを用いることもある。口直しにシソの実の塩漬などを添える。関西では田舎汁粉のことをいう。→汁粉

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

ぜんざい【善哉】

関東では餅(もち)に濃いあずきあんをかけたもの。関西ではつぶしあんで作った汁粉(関東の「田舎汁粉」に相当するもの)。◇関東の「ぜんざい」と同様のものを関西では「亀山(かめやま)」ということが多い。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

よいかな【善哉】

長野の日本酒。大吟醸生酒、純米酒、本醸造生酒などがある。平成12、13年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦美山錦しらかば錦など。仕込み水は平成の名水百選「女鳥羽(めとば)の泉」。蔵元の「善酒造」は江戸末期創業。所在地は松本市大手。

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大辞林 第三版の解説

ぜんざい【善哉】

が原義〕
[3][1] ( 名 )
汁粉しるこの一種。関東では、餅に濃いあんをかけたもの、関西ではつぶしあんで作った汁粉をいう。善哉餅。
( 形動ナリ )
喜び祝うさま。 「 -なれや地蔵坊/狂言・地蔵舞」
( 感 )
〔仏典で、仏が弟子の言葉に賛成してほめる語〕 よい言動をほめる語。よいかな。それでよい。 「明神も御声を上げて、-、-、と感じ給へば/謡曲・白髭」

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぜん‐ざい【善哉】

[1] 〘感動〙 ほめたたえる語。よきかな。よいかな。
※観智院本三宝絵(984)上「天人来て善哉善哉真に是菩薩と唱ふ」 〔春秋左伝‐宣公一一年〕
[2] 〘形動〙 よいと感じるさま。喜び祝うさま。
※謡曲・輪蔵(1541頃)「善哉なれや、善哉なれと、夜遊を奏して舞ひ給ふ」
[3] 〘名〙 関東では、甘味の濃いアズキのつぶし餡(あん)か漉(こ)し餡に焼いた餠を入れたものをいい、関西では、つぶし餡の汁の多い、関東でいう田舎汁粉をいう。ぜんざいもち。
※尺素往来(1439‐64)「新年之善哉者是修正之祝著也」
※浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)長町「正月屋のぜんざいを、お前と気入らずに喰たいといふたが」
[語誌](1)((一)について) 漢訳仏典の中では、梵語 sādhu の意訳として用いられている。もと古代インドで議決の際賛意を表わす語。例えば、「法華経‐譬喩品」に「善哉善哉。如汝所一レ言」とあるなど。
(2)((三)について) 語源については、新年の喜び(善哉)であるからという説、出雲大社で小豆を煮た汁に餠を入れて神に供えた「神在煮」「神在餠」が「ぜんざいもち」に転訛したとする説、これを初めて食べた一休禅師が「善哉此汁」と言ったことによるとする説など、諸説ある。

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