因幡薬師(読み)イナバヤクシ

世界大百科事典 第2版の解説

いなばやくし【因幡薬師】

京都市下京区にある真言宗の寺。俗に因幡堂,正称は福聚山平等寺。鎌倉期作の《因幡堂縁起絵巻》によると,因幡の国司橘行平が海中から薬師像を感得し,帰洛後の1003年(長保5)邸内に安置したことに始まると伝える(因幡氏)。重要文化財の本尊薬師如来は善光寺の阿弥陀如来,清涼寺の釈迦如来とともに三国伝来の日本三如来とされ,中世から治病や安産の霊験で聞こえ,町衆の信仰を集めた。狂言《因幡堂》の舞台でもあり,庶民の町堂(まちどう)として栄えてきた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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