経営分析において財務の安全性もしくは健全性を示すものとして使用される指標の一つ。次の算式によって計算される。
企業経営にとって、長期にわたって使用することを予定する固定資産(土地、建物、機械設備など)は、返済期限をもたない自己資本によって調達されることが望ましい。この対比を計算したものが固定比率であるが、そのような意味から、単純な評価としては、100%を目安として低いほうがよいとされている。ただし、100%未満であれば、自己資本の余剰がほかのどのような資金需要に向けられているか、100%を超えていれば、ほかのどのような資金調達(たとえば長期借入金)でまかなわれているかということを検討することが肝要である。同様の意義をもった類似の指標である固定長期適合率(固定資産を自己資本と固定負債の合計額で除したもの)とともに評価される指標である。
[東海幹夫]
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…また流動性の〈純度〉を調べるという意味から,酸性試験比率ともよばれる。(8)固定比率 固定資本のどのくらいを自己資本で賄っているかをみる指標。固定資産の自己資本に対する割合によって示される。…
※「固定比率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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