大阪市北区中之島にある美術館。1970年(昭和45)の大阪万国博覧会開催にあたり建設された万国博美術館を改修、国際的な美術の交流発展を目ざして、1977年万国博記念公園内に開館し、2004年(平成16)現在地に新築移転した。収蔵品には高松次郎『影』、吉原治良(じろう)『無題』、堂本尚郎(ひさお)『連続の溶解』、ミロ『無垢(むく)の笑い』、ピカソ『道化役者と子供』、コルダー『ロンドン』、ラウシェンバーグ『至点』などがあり、日本ではあまり手のつけられていない現代世界美術の収集に重点を置いている。また西欧美術と日本の関係、現代美術における国際交流などをテーマとするさまざまな特別展、企画展、共催展を行うほか、国内外で活躍している若手作家の個展も行い、また新しい映像作品なども紹介している。所蔵作品数は、大橋嘉一(かいち)コレクションの寄贈作品828点を含めて約5900点にのぼるが、さらに現代美術作品の体系的な収集を目ざして内容の充実を図っている。また、常設展示に関しては、高校生以下、18歳未満、65歳以上、障害者および付添者1名の観覧料を無料とし、毎月第1土曜日を無料観覧日としている。休館日は毎週月曜日と年末年始および展示替え期間中。
2001年4月から独立行政法人国立美術館の一組織となった。
[永井信一]
『国立国際美術館編・刊『国立国際美術館20年史1977―1997』(1997)』▽『国立国際美術館編・刊『国立国際美術館年報』各年版』
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