日本大百科全書(ニッポニカ) 「土地条件図」の意味・わかりやすい解説
土地条件図
とちじょうけんず
防災対策をはじめ、土地利用、土地保全、地域開発などに必要な土地の自然条件に関する基礎資料を提供する目的で、国土地理院により1960年(昭和35)から作成されている地図。1947年のカスリーン台風、1959年の伊勢湾台風などによる洪水、高潮などの自然災害の貴重な体験をもとにして企画された。内容は、地形分類、地盤の高さ(1メートルごとの地盤高線を表示)、関係する各種機関および施設の3要素から構成される。縮尺は2万5000分の1で、多色刷りの土地条件図が刊行されている。
[五條英司]
『国土地理院編・刊『1:25000土地条件図の見方と使い方』(1990)』