土壌粒子の粒径別組成を表すものが土性である。もっとも普遍的に採用されている国際土壌学会法によれば、まず土粒を粒径2ミリメートル以下10分の1ずつの刻みで粒径区分をし、2~0.02ミリメートルの砂、0.02~0.002ミリメートルのシルト、それ以下の粘土の各区分ごとの重量比を三角座標に記す。あらかじめ規定された三角座標の領域に従って、記号により土性名をつける。ただし略記号の日本語訳名は、分類法を異にする日本農学会法(かつて使用されていた)の土性名に同じ表示のものがあるので注意を要する。なお三角座標で土性区分をする手法には、アメリカ法、ソ連法などもあり、それぞれ粒径の階級区分の方法により異なっている。
土性は土壌の物理性の基本をなすもので、母材物質がどの程度風化し土壌化しているかの目安になるとともに、農作物の種別により適性土性が求められるなど、実用的にも重要な性質である。現地調査の際はやや湿らせた状態で親指と人差し指の間の感触による判別が行われる。
[浅海重夫・渡邊眞紀子]
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…第2段階は層位の形成である。
[層位]
土壌は地表面にほぼ平行に分化した層をもち,各層は土色,土性,構造,各種化学的性質のうちの少なくとも一つ以上の性質が異なっている。これを層位とよぶ。…
※「土性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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