土湯温泉(読み)ツチユオンセン

デジタル大辞泉 「土湯温泉」の意味・読み・例文・類語

つちゆ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【土湯温泉】

福島市南西部の温泉。吾妻連峰の吾妻小富士東麓にある。泉質単純温泉炭酸水素塩泉硫黄泉

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精選版 日本国語大辞典 「土湯温泉」の意味・読み・例文・類語

つちゆ‐おんせん‥ヲンセン【土湯温泉】

  1. 福島市南西部の温泉。吾妻小富士南東側のふもと、荒川渓谷にある。泉質は含食塩重曹泉、硫化水素泉、単純泉など。磐梯朝日国立公園一部

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日本歴史地名大系 「土湯温泉」の解説

土湯温泉
つちゆおんせん

[現在地名]福島市土湯温泉町

荒川に東鴉ひがしからす川と西鴉川が合流する谷口に位置する。一帯は新第三紀層が露頭し、これを切断するように走る安達太良山断層に沿って温泉が湧出する。土湯の地名にかかわる伝承として、大国主神が鉾で土を突いたところ湯が湧き出たため突湯と称し、のち土湯になったというものがある(信達二郡村誌)。慶長二年(一五九七)の浮所務請取分書上(福島市史)によれば、文禄四年(一五九五)たか湯・ぬる湯(微温湯)と合せ、湯銭一貫一〇〇文が門屋左近右衛門によって徴収されていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「土湯温泉」の意味・わかりやすい解説

土湯温泉
つちゆおんせん

福島県中通り北部、福島市西部にある温泉。吾妻連峰(あづまれんぽう)東麓(ろく)に位置する。泉質は単純温泉、炭酸水素塩泉、硫黄泉。磐梯(ばんだい)朝日国立公園域にあり、吾妻観光の基地。土湯・高湯温泉郷として国民保養温泉地に指定される。付近には男沼(おぬま)、女沼(めぬま)などがあり、高原植物群と土湯系こけしで知られる。1927年(昭和2)と1954年(昭和29)に大火にあったが復興した。福島駅などからバスの便がある。

原田 榮]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「土湯温泉」の意味・わかりやすい解説

土湯温泉
つちゆおんせん

福島県北東部,吾妻山 (2035m) の南東麓,阿武隈川支流の荒川沿いにある温泉。泉質は単純泉,重曹泉,鉄泉,硫黄泉。泉温 39~75℃。吾妻山の登山基地。福島市から磐梯高原へ向う途中にあり,観光温泉地として発展。土湯スキー場があり,冬季はスキー客でにぎわう。磐梯朝日国立公園に属する。

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