デジタル大辞泉 「坊ちゃん」の意味・読み・例文・類語 ぼっ‐ちゃん【坊ちゃん】 1 他人の男の子を敬っていう語。「坊ちゃんはお元気ですか」2 大事に育てられて、世事にうとい男性。「苦労知らずの坊ちゃん」→御お坊ちゃん[補説]書名別項。→坊っちゃん[類語](1)坊や・坊主・坊・僕・ぼんぼん・ぼんち/(2)御曹司・若旦那・令息・ぼんぼん 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「坊ちゃん」の意味・読み・例文・類語 ぼっ‐ちゃん【坊ちゃん】 ( 「ぼうさま(坊様)」の変化した語 )[ 1 ] 〘 名詞 〙① 目上の人、また他人の男の子を敬っていう語。「ぼっちゃま」に比べて、敬いの気持はやや薄い。[初出の実例]「ぼっちゃん、たんとお上りなされませ」(出典:歌舞伎・勧善懲悪覗機関(村井長庵)(1862)六幕)② 世事にうとい人。あまやかされて育ったため世間をよく知らない人。多く、あざけりやののしりの気持をこめて用いられる。ぼっちゃま。[初出の実例]「世間見ずの坊(ボッ)チャン派だが」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉七)[ 2 ] ( 坊っちゃん ) 小説。夏目漱石作。明治三九年(一九〇六)発表。松山の中学の数学教師に赴任した単純で直情家の「坊っちゃん」とあだ名のついた青年が偽善的な社会に立ち向かう生き方を、ユーモアに富む筆致で歯切れよく描く。坊ちゃんの語誌( 1 )「随・守貞漫稿」(一八三七‐五三)に、「江戸〈略〉中民以下は〈略〉男子童形を坊様」とあり、「京坂にてぼんと訓ず 江戸にてはぼうと訓ず」と注が付く。( 2 )尊称として「坊さん」「お坊さん」、愛称としては「ぼうちゃん」などの語もあり、「ぼっちゃん」はこの促音便形として幕末に成立したと思われる。 ぼう‐ちゃんバウ‥【坊ちゃん】 〘 名詞 〙 ( 「ちゃん」は接尾語。「ぼうっちゃん」とも ) 男の子を親しんで呼ぶ語。[初出の実例]「愛児様(ボウチャン)能くお使にお出(いで)だネヘ」(出典:人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
旺文社日本史事典 三訂版 「坊ちゃん」の解説 坊ちゃんぼっちゃん 明治後期,夏目漱石の短編小説1906年『ホトトギス』に発表した。江戸っ子気質の主人公が中学教師として松山(愛媛県)に赴任し,そこでいろいろな騒動にまきこまれるありさまを軽妙に描いている。 出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報 Sponserd by