坊ちゃん(読み)ボッチャン

デジタル大辞泉の解説

ぼっ‐ちゃん【坊ちゃん】

他人の男の子を敬っていう語。「坊ちゃんはお元気ですか」
大事に育てられて、世事にうとい男性。「苦労知らずの坊ちゃん」→御(お)坊ちゃん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ぼっちゃん【坊ちゃん】

他人の男児を敬っていう語。 「 -はおいくつになりましたか」
あまやかされて育てられたため、世間知らずである男。おぼっちゃん。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ぼう‐ちゃん バウ‥【坊ちゃん】

〘名〙 (「ちゃん」は接尾語。「ぼうっちゃん」とも) 男の子を親しんで呼ぶ語。
※人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)二「愛児様(ボウチャン)能くお使にお出(いで)だネヘ」

ぼっ‐ちゃん【坊ちゃん】

(「ぼうさま(坊様)」の変化した語)
[1] 〘名〙
① 目上の人、また他人の男の子を敬っていう語。「ぼっちゃま」に比べて、敬いの気持はやや薄い。
※歌舞伎・勧善懲悪覗機関(村井長庵)(1862)六幕「ぼっちゃん、たんとお上りなされませ」
② 世事にうとい人。あまやかされて育ったため世間をよく知らない人。多く、あざけりやののしりの気持をこめて用いられる。ぼっちゃま。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉七「世間見ず(ボッ)チャン派だが」
[2] (坊っちゃん) 小説。夏目漱石作。明治三九年(一九〇六)発表。松山の中学の数学教師に赴任した単純で直情家の「坊っちゃん」とあだ名のついた青年が偽善的な社会に立ち向かう生き方を、ユーモアに富む筆致で歯切れよく描く。
[語誌](1)「随・守貞漫稿」(一八三七‐五三)に、「江戸〈略〉中民以下は〈略〉男子童形を坊様」とあり、「京坂にてぼんと訓ず 江戸にてはぼうと訓ず」と注が付く。
(2)尊称として「坊さん」「お坊さん」、愛称としては「ぼうちゃん」などの語もあり、「ぼっちゃん」はこの促音便形として幕末に成立したと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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