小説家。江戸・市ヶ谷(いちがや)に生まれる。本名靖(しずむ)。渋柿、蓼洲(りょうしゅう)と号す。家は代々幕臣。維新により没落。静岡に転じ、洋学を学んで上京。福地桜痴(おうち)の東京日日(にちにち)新聞に入社。歴史小説家として活躍。『天草一揆(あまくさいっき)』『由井正雪(ゆいしょうせつ)』『木村重成(しげなり)』(以上1907)、美濃郡上(みのぐじょう)の金森騒動を描いた『侠足袋(きゃんたび)』(1909)などは、時代背景の客観的描写に加えて、稚拙ではあるが個人の内面描写に意を用いている点を評価したい。「明治の〈外的・ロマンチック・客観的〉歴史小説の大成者」(柳田泉)である。
[山崎一穎]
『『明治文学全集89 明治歴史文学集(1)』(1975・筑摩書房)』▽『柳田泉・勝本清一郎・猪野謙二編『座談会・明治文学史』(1961・岩波書店)』
(佐伯順子)
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