塩見岳(読み)シオミダケ

デジタル大辞泉 「塩見岳」の意味・読み・例文・類語

しおみ‐だけ〔しほみ‐〕【塩見岳】

静岡長野県境にある、赤石山脈南アルプス中部高峰標高3047メートル。

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精選版 日本国語大辞典 「塩見岳」の意味・読み・例文・類語

しおみ‐だけしほみ‥【塩見岳】

  1. ( 山頂から潮、すなわち海(太平洋)を遠望できる岳の意からこの名がある ) 静岡県長野県との境にある赤石山脈の高峰。高山植物が多く、雪食地形が発達する。標高三〇四七メートル。

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改訂新版 世界大百科事典 「塩見岳」の意味・わかりやすい解説

塩見岳 (しおみだけ)

赤石山脈中部,長野・静岡県境にある山。標高3047m。かつては間(あい)ノ岳と呼ばれていた。山頂は西側に天狗岩,東側に北俣岳の岩峰を従えた端麗な双耳峰で,三角点は西峰にある。山頂から森林限界まで比高約400mの間は露岩,がれ場となり,乾性の高山植物が岩陰に群落をなしている。中生代の変質した黒色泥岩からなり,特に北壁は〈塩見岳バットレス〉の別称もあるほどの荒涼たる絶壁である。一方,北俣岳から蝙蝠(こうもり)岳にかけての山稜は緩やかで展望もよい。3000m級の山としては比較的容易に登ることができ,三伏峠から白根三山の縦走によることが多い。三伏峠は標高2580m,長野県伊那谷と山梨県富士川谷とをつなぐ峠として,1875年に開かれた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩見岳」の意味・わかりやすい解説

塩見岳
しおみだけ

長野・静岡県境、赤石山脈(あかいしさんみゃく)の中央部にある山。同山系の3000メートル以上の九高山の一つ。標高3047メートル。南アルプス国立公園内にある。森林限界から上の山頂一帯は特別保護地区に指定されている。また、山頂から太平洋が見えるため「汐(しお)の見える山」としてこの名がある。西の本谷(ほんたに)山と北の北荒川岳の中間に位置し、ほぼ東西の稜線(りょうせん)をもつ。南側は大井川源流の一つである西俣(にしまた)が落ち込み、北側は三峰(みぶ)川が大きく湾曲しながら山脚をえぐる。南の荒川岳にはカールモレーンなどの氷食地形があるが、この山では雪食地形が報告されているにすぎない。塩見岳の登山路は、鳥倉から三伏(さんぷく)峠に出て本谷山から塩見小屋、塩見岳へ至るのが一般的。ただし往復13時間(休憩含まず)、標高差約1300メートルあり経験者向きである。

[吉村 稔]

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百科事典マイペディア 「塩見岳」の意味・わかりやすい解説

塩見岳【しおみだけ】

長野県,静岡県の境にある山。標高3047m。赤石山脈のほぼ中央に位置する。麓の鹿塩温泉では塩水が噴出し,明治時代には製塩業も行われていた。南アルプス国立公園に属し,日本百名山にも選ばれている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩見岳」の意味・わかりやすい解説

塩見岳
しおみだけ

長野・静岡県境にある山。赤石山脈の主峰の1つ。標高 3047m。山頂は結晶片岩の2つの岩峰に分れる。北方への斜面はけわしく,岩石の絶壁が続き高山植物の群落がある。山頂から汐 (太平洋) が見えることもあるというのが名称の由来ともいわれる。南西部にある三伏峠は日本最高所の峠。ともに南アルプス国立公園に属する。

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事典・日本の観光資源 「塩見岳」の解説

塩見岳

(長野県・静岡県)
日本百名山」指定の観光名所。

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