( 1 )「そぞろ」と母音交替の関係にある語であるが、いずれも上代の文献には見えない。中古の仮名文では、「すずろ」が「そぞろ」よりも多く用いられている。
( 2 )中世になると「そぞろ」の用法も拡大するが、和歌には「すずろ」が主として用いられた。なお、「すずろ」「そぞろ」両語の混淆形ともいうべき「すぞろ」の形が中古末から中世初めの文献に見えるが、あまり用いられなかった。
動詞「すずろふ」から派生した形容詞で、中古に用いられた。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...