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奥村五百子 オクムライオコ

デジタル大辞泉の解説

おくむら‐いおこ〔‐いほこ〕【奥村五百子】

[1845~1907]社会事業家。佐賀の生まれ。義和団事件の際は慰問使に参加し、のち愛国婦人会を設立した。

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百科事典マイペディアの解説

奥村五百子【おくむらいおこ】

婦人運動家。肥前唐津の僧の娘。兄円心や父了寛とともに尊王攘夷運動に参加。1900年北清事変(ほくしんじへん)の戦場の悲惨さを見て,傷病兵看護・遺族保護を目的とする愛国婦人会を創立する。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

奥村五百子 おくむら-いおこ

1845-1907 明治時代の社会運動家。
弘化(こうか)2年5月3日生まれ。高杉晋作,野村望東尼とまじわり尊攘(そんじょう)運動に参加。北清事変の際,日本軍を慰問したことをきっかけに,明治34年軍事援護を目的とする愛国婦人会を組織。全国を遊説して組織の拡大につとめた。明治40年2月7日死去。63歳。肥前唐津(佐賀県)出身。

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朝日日本歴史人物事典の解説

奥村五百子

没年:明治40.2.5(1907)
生年:弘化2.5.3(1845.6.7)
明治期の社会活動家,婦人団体創始者。肥前唐津(佐賀県)東本願寺派高徳寺の住職了寛と浅子の娘。父,兄円心の影響を受け尊王攘夷運動を助けた。2度の結婚は死別,離婚に終わる。明治30(1897)年兄の布教先の朝鮮に渡り,光州に実業学校を設立,以後大陸へ関心を寄せる。33年北清事変が起こると,東本願寺の大谷勝信の北清派遣軍慰問団に加わって戦地を巡歴。このとき傷病兵の救護,出征兵士遺家族の援護を目的とする婦人団体の必要を痛感し,帰国後近衛篤麿,小笠原長生,その他華族の夫人などの賛成,援助を得て,34年2月愛国婦人会(会長岩倉公爵夫人久子)を結成した。最初は上流婦人を中心としたが「半襟一掛け」分を倹約して入会することを勧める五百子の全国遊説により広がり,女性の社会参加を促進する役目を果たした。38年末会員数46万に達し,同会発展の基礎を築いた。なお,五百子の没後,その活動が昭和6(1931)年には高等小学校の女生徒用国定修身教科書に採り上げられ,また映画化されるなど,軍国主義思想普及に一役買った。<参考文献>大久保高明『奥村五百子評伝』

(高橋富子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

おくむらいおこ【奥村五百子】

1845‐1907(弘化2‐明治40)
愛国婦人会の創立者。肥前国唐津生れ。東本願寺派釜山海高徳寺住職の娘。男装で萩藩に使いし,尊王攘夷運動に加わる。福成寺住職大友法忍と死別後,1870年(明治3)藤田東湖の門下生鯉淵彦五郎と再婚。維新後は征韓論を主張して夫と主義を異にし,2女1男を連れて離婚。布教のため朝鮮に渡り,96年光州に養蚕・農業指導の実業学校を設立。北清事変で戦争の悲惨さを目撃し,傷病兵の救護,遺家族救済の事業を興す必要を痛感し,対露主戦派の近衛篤麿や華族婦人の援助を得て,1901年愛国婦人会を創立。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

奥村五百子
おくむらいおこ
(1845―1907)

愛国婦人会の創立者。弘化(こうか)2年5月3日肥前(ひぜん)国(佐賀県)唐津(からつ)の寺家に生まれる。勤王家の父の影響で尊王攘夷(そんのうじょうい)運動に参加。1887年(明治20)離婚後政治に傾倒、唐津開港問題などに関与し、日清(にっしん)戦争後には朝鮮の光州(こうしゅう)で実業学校を経営した。1900年(明治33)の義和団(ぎわだん)事件に際し戦地を視察、軍人遺族の救護こそ婦人の務めと痛感し、1901年愛国婦人会を発起した。以後、組織づくりに奮闘し同会を飛躍的に発展させたが、病のため1906年郷里に隠退、翌明治40年2月7日死去した。[阿部恒久]
『大久保高明著『奥村五百子詳伝』(1908・愛国婦人会)』

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世界大百科事典内の奥村五百子の言及

【愛国婦人会】より

…兵士の慰問,遺族救護の目的で,1901年に創立された婦人団体。北清事変の際,慰問使として従軍した奥村五百子が主唱し,皇妃を総裁に,軍部や内務省に後押しされて上流婦人を組織した。創立趣意書は下田歌子が起草。…

※「奥村五百子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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