コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

孔雀明王 くじゃくみょうおう Mahāmāyūrī-vidyārājñī

6件 の用語解説(孔雀明王の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

孔雀明王
くじゃくみょうおう
Mahāmāyūrī-vidyārājñī

明王の一つで,くじゃくが毒草や毒虫を食するように,人間の三悪を呑食し,衆生の業障罪悪,諸病痛を除くことを本願とする。像容は普通一面四臂が多く,蓮華,具縁果など4種のものを持ち,くじゃくの上に坐し,明王中の例外として忿怒でなく慈悲相を示す。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

くじゃく‐みょうおう〔‐ミヤウワウ〕【孔雀明王】

《〈梵〉Mahāmayūrīの訳》毒蛇を食うクジャクを神格化した明王。祈れば一切の害毒を除くとされる。金色の孔雀に乗る四臂(しひ)の菩薩(ぼさつ)形で、手にクジャクの羽・蓮の花・具縁果・吉祥果を持つ姿に描かれる。孔雀経の法孔雀明王を本尊とする修法。仏母(ぶつも)大孔雀明王。孔雀王。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

孔雀明王 くじゃくみょうおう

密教の明王。
元来は毒蛇をたべる孔雀が神格化されたヒンズー教の神。仏教ではすべての災厄をのぞくとされる。明王としてはめずらしく忿怒(ふんぬ)相をとらず菩薩(ぼさつ)の顔をもち,ふつうは孔雀にのる。日本には飛鳥(あすか)時代につたわり,役小角(えんの-おづぬ)も信仰したという。高野山金剛峰寺の彫像,京都醍醐(だいご)寺などの画像が有名。

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版の解説

くじゃくみょうおう【孔雀明王】

サンスクリット名はMahāmayūrī‐vidyā‐rājñī。毒蛇を食うという孔雀を神格化したもので,孔雀王母菩薩孔雀仏母などともよび,サンスクリット名を音訳して摩訶摩瑜利(まかまゆり)と書くこともある。一般にみられる形像は,一面四臂で孔雀の背に乗る。面相は明王にめずらしい慈悲相で,手に孔雀尾や蓮華をもつ。《仏母孔雀明王経》などは,毒蛇にかまれた比丘が孔雀明王陀羅尼(だらに)を誦して救われたように,この尊を念ずれば一切諸毒,怖畏,厄難を消除し,祈願円満を得ると説く。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

くじゃくみょうおう【孔雀明王】

Mahāmayūrī〕 孔雀経などに説かれる密教の明王。一般に孔雀の上に座した一面四臂の菩薩として描かれる。この明王を本尊とする修法を孔雀経の法という。孔雀王。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

孔雀明王
くじゃくみょうおう

明王の一つ。インド起源の孔雀仏母(ぶつも)像で、猛毒蛇を食い殺す孔雀を神格化したもの。サンスクリット語でマハーマユーリービドヤーラージニーMahmayrvidyrjといい、摩訶摩瑜利(まかまゆり)と音訳する。「孔雀王」または「仏母大孔雀明王」ともいう。不空訳『仏母大孔雀明王経』によると、この明王の大陀羅尼(だらに)を誦(じゅ)すると、蛇毒をはじめ、いっさいの諸毒による怖畏(ふい)、災難を滅し、安楽を得ると説く。密教では孔雀明王を本尊として修する秘法を孔雀経法(きょうぼう)といい、四箇大法(しかだいほう)の一つにあげる。日本では奈良時代にすでに知られており、役小角(えんのおづぬ)も信仰していたと伝える。図像学上の特徴は、金色の孔雀に乗じ、白蓮華(びゃくれんげ)(または青緑色)上に結跏趺坐(けっかふざ)する四臂(よんぴ)像である。平安時代以降に信仰された作例として、金剛峯寺(こんごうぶじ)に蔵する快慶作の彫像、仁和寺(にんなじ)および智積院(ちしゃくいん)の画像が知られる。[真鍋俊照]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の孔雀明王の言及

【クジャク(孔雀)】より

…【柿沢 亮三】
[インド文化におけるクジャク]
 インドでは蛇の毒のために多くの人々が被害を受けるため,蛇の天敵であるクジャクが神聖視され,ヒンドゥー教において女性神〈マハー・マユーリーMahāmayūrī〉として神格化された。これが仏教にとり入れられて〈孔雀明王〉となり,蛇毒をはらうだけでなく,あらゆる病災を除き,天変地異を鎮めるとされて,これを本尊とする修法が行われた。日本にも密教とともに伝来し,《日本霊異記》に〈孔雀王の呪法〉の記述が見られる。…

※「孔雀明王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

孔雀明王の関連キーワード阿弥陀経三界サンスクリット劇サンスクリット語悉曇プラークリット語ハルンアッラシードフィルズシャーマハラージャMahāmayūrī

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

孔雀明王の関連情報