孤立波(水の)(読み)こりつは(英語表記)solitary wave

海の事典 「孤立波(水の)」の解説

孤立波(水の)

浅水波形を変えずに伝わる、ただ一つの峰を持った非線形波。クノイダル波波長を無限大とした極限にあたる。うねり等が海岸近くの浅い部分に進入したと き、峰が尖り谷が平になるが、平らな谷に隔てられた個々の峰の振舞いが、孤立波で近似できる。アーセル数が1のオーダーで、波を支配する方程式はKdV方 程式となり、自然界に広く存在する非線形孤立波の一つの例として、粒子的な振舞いをする。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android