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宇宙化学 うちゅうかがくcosmochemistry

4件 の用語解説(宇宙化学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

宇宙化学
うちゅうかがく
cosmochemistry

宇宙に存在する元素,組成,化合物,またそれらの化学反応化学平衡について研究する化学。隕石や月の石の化学分析もその一つ。太陽光分光分析からは太陽の大気成分がわかる。近年,宇宙からくる電磁波について,マイクロ波など長波長域からX線など短波長域までの幅広い波長域で,発光および吸収の観測がなされている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

うちゅうかがく【宇宙化学】

隕石・月などの物質の化学組成、同位体組成、鉱物組成、組織などから宇宙の構成、星の進化に関する研究をする化学の一分野。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宇宙化学
うちゅうかがく
cosmochemistry

地球を含めて各種の天体物質、つまり宇宙に存在する物質を化学的な見方や方法で解明しようとする化学の一分野。この場合、地球を除いては、対象物質を直接自由に取り上げることができるとは限らないので、地球から離れ、宇宙空間に到達して試料を採取する必要も生ずることがある。したがって、そのような手段に使う人工衛星その他についての化学をも宇宙化学に含めることもある。しかし普通には、宇宙における元素の分布、発生あるいは消滅などの過程を研究し、宇宙が化学的にどのように発展し、展開していくかということを解明することを目的とするので、核化学ときわめて密接な関係がある。
 物質の根源とされている素粒子には、現在わかっているものとして、中性子、陽子、中間子、電子などがあり、これらがどのような組合せで宇宙の生成に役だってきたかが明らかになってきている。
 初めに銀河系が分離し、水素が核融合によって燃焼してヘリウムができ、第1世代となった。そしてこれが巨星Gの出現を促し、ヘリウムが燃焼して炭素となり、超新星が出現し、白色矮星(わいせい)となり、第2世代が出現してようやく太陽ができた。この間の元素転換や太陽での反応など、宇宙空間すべての反応が宇宙化学の対象となっている。現在化学者には太陽系以外の物質を手に入れることは困難であるが、太陽系内では隕石(いんせき)、宇宙塵(じん)(星間物質)などは手に入れることができる。さらには宇宙船による月探査、惑星探査、そのほか地球外の物質の入手も可能となり、これらから多くのことが明らかにされてきている。また各種電磁波の分光学的研究から銀河系や星間物質などの知識も増してきている。[中原勝儼]
『小沼直樹著『宇宙化学――コンドライトから見た原始太陽系』(1987・サイエンスハウス) ▽小沼直樹著『宇宙化学・地球化学に魅せられて』(1991・サイエンスハウス) ▽西川勝編著『現代化学展望――原子から宇宙まで』(1997・培風館) ▽島正子著『隕石――宇宙からの贈りもの』(1998・東京化学同人)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の宇宙化学の言及

【化学】より

…またシリコーンに代表されるケイ素高分子も,20世紀に入ってキッピングFrederic Stanley Kipping(1863‐1949),ロショーEugene G.Rochow(1909‐ )らによって開発された。 化学の多様化の例として地球化学,宇宙化学の例を挙げることができる。〈地球化学〉という語はすでに1838年C.F.シェーンバインによって用いられたが,19世紀末から20世紀初めにかけてのクラークFrank Wigglesworth Clarke(1847‐1931)は,地殻中の元素の量の標準値を求めた(クラーク数)。…

【無機化学】より

…たとえば鉱物化学,岩石化学,温泉化学,海洋化学,大気化学などはその名称のとおりの分野の化学であり,それらを含めて地球を対象とする地球化学という大きな分野も無機化学の一つである。また元素を各種の核種を中心としてみる立場からすれば核化学があり,放射性核種を取り扱う放射化学,核反応と関係のあるホットアトム化学などがあるが,宇宙の発生を考えるとき,それらをも含めた宇宙化学も一つの分野である。さらに個々の元素はそれぞれ特別な性質をもっているので,それらを中心としてたとえばフッ素化学ホウ素化学のように呼ばれることもある。…

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