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安山岩線 あんざんがんせんandesite line

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

安山岩線
あんざんがんせん
andesite line

太平洋の々をつくる火山岩は玄武岩であるのに対して,日本列島など太平洋を取巻く大陸の縁では安山岩が広く分布する。安山岩の分布する太平洋縁の境を連ねた線を安山岩線という。大洋底をつくる地殻は玄武岩の性質をもつのに,大陸地殻はこの上にケイ酸分の多い花崗岩の性質をもつ地殻が重なっていることが安山岩線からもわかる。

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百科事典マイペディアの解説

安山岩線【あんざんがんせん】

太平洋地域では,中心部のハワイ諸島などの火山は玄武岩を噴出し,周辺の弧状列島や北米のコルディレラ,南米のアンデスの火山はおもに安山岩を噴出している。この2地域の境が安山岩線で,安山岩分布地域のすぐ内側(太平洋の内部側)を走るものとされる。これは大陸地殻の縁を示すものと考えられている。

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岩石学辞典の解説

安山岩線

太平洋地域では,大陸と海洋との境界に沿って狭い地域にカルク・アルカリ安山岩が分布している特徴がある.この線を安山岩線と呼んでいる[Marshall : 1912, Bryan : 1944].この分布は大きな地質構造と関係し,安山岩以外にも火山,結晶片岩,オフィオライトなどの分布があり,構造的なものとして論じられている.このような特徴的な安山岩の分布はカルク・アルカリ岩や安山岩の成因と関連して注目されている[Gill : 1981, Thorpe : 1982, McBirney : 1969].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

安山岩線
あんざんがんせん

太平洋を取り巻いている安山岩分布の境界線。1912年にニュージーランドの地質学者マーシャルP. Marshallによって提唱されたもので、この線の内側には典型的なカルク・アルカリ岩系の安山岩は分布しないで、外側には造山帯、島弧などに特有なカルク・アルカリ岩系の安山岩類が分布する。境界線はおよそ南北アメリカの西海岸に平行にアリューシャン列島、千島列島、日本列島、マリアナ、パラオ、ビスマーク、フィジー、トンガの各諸島周辺を通って、ニュージーランドに至る。海洋性地殻と大陸性地殻の境界を意味するものと考えられるが、正確な位置については不明の点も多い。提唱者にちなんでマーシャル線とよばれることもある。[矢島敏彦]

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世界大百科事典内の安山岩線の言及

【安山岩】より

…安山岩は日本のような島弧・大陸縁地域に産し,海洋プレート上にはほとんど産出しない。このような産出地域差は,プレートテクトニクスモデルが提唱される以前に知られており,マーシャルP.Marshallが太平洋周辺での安山岩分布地域限界を安山岩線とよんで以来(1912),この線を境としてマグマの成因が異なると考えられてきた。厚い緻密(ちみつ)な安山岩溶岩には冷却時に生じた柱状や板状の節理が発達している。…

※「安山岩線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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