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安藤野雁 あんどう ぬかり

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美術人名辞典の解説

安藤野雁

幕末の国学者・歌人。陸奥桑折生。姓は北村、名は政美、通称は謙次・刀禰。寺西元栄ののち江戸で塙忠宝に学ぶ。著に『野雁集』『万葉集新考』等。慶応3年(1867)歿、58才。

出典|(株)思文閣
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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

安藤野雁 あんどう-ぬかり

1815-1867 江戸時代後期の歌人。
文化12年3月4日生まれ。陸奥(むつ)桑折(こおり)(福島県)半田銀山の役人の子。寺西元栄(もとなが),のち江戸で塙忠宝(はなわ-ただとみ)にまなぶ。奇行がおおく,晩年は諸国を放浪。「万葉集」全巻の注釈書「万葉集新考」は未完におわった。慶応3年3月24日死去。53歳。本姓は北村。名は政美。通称は謙次,刀禰(とね)。歌集に「野雁集」など。
【格言など】さびしさは水底までにとほりけり夕日の澄める秋の砂川(「野雁集」)

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

安藤野雁

没年:慶応3.3.24(1867.4.28)
生年:文化12.3.4(1815.4.13)
江戸後期の国学者,歌人。姓北村。名政美,通称謙次・刀禰。陸奥国桑折(福島県伊達郡桑折町)に生まれる。父の死後安藤家に入る。桑折代官寺西元栄の転勤に従って豊後日田に赴くが,当地で妻と元栄に死別したのちは貧窮の流浪生活を送った。本居大平,村田春門の指導を受け,一代の著述『万葉集新考』の完成に努めたが未完に終わる。家集『野雁集』。大酒と不潔の逸話多く,奇人扱いされたが,多くの庇護者を持った。<参考文献>渡辺刀水『安藤野雁集』,遠藤宏「安藤野雁考1~3,補」(『論集上代文学』3~5,15号)

(久保田啓一)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

あんどうのかり【安藤野雁】

1810‐67(文化7‐慶応3)
江戸末期の歌人。奥州岩代半田銀山小吏の家に生まれる。名は政美。通称謙次,刀禰。江戸に出て塙保己一の子忠宝の塾に学ぶ。奇行をもって聞こえ,晩年は放浪生活を送り,弊衣を着,時に縄の帯をしめ,雨中も急がず歌を誦しながら歩いたという。《万葉新考》30巻を著したが,歌人としては流派に偏せず,独自の調べを成した。家集《野雁集》には自選歌200首が収められている。【南 啓治】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

安藤野雁
あんどうぬかり
(1815―1867)

幕末期の歌人、国学者。名は謙次、政美、通称は刀禰(とね)。野雁は号で「のかり」とも。父は奥州(福島県)伊達(だて)郡桑折(こおり)の地方(じかた)役人北村氏。7歳で父を失ったため、同郡の代官寺西氏に養育され、のちに半田銀山役人安藤氏の婿養子となる。寺西元栄(てらにしもとなが)(1782―1840)に和歌を学び、また本居大平(もとおりおおひら)門の内池永年(うちいけながとし)(1763―1848)に師事して国学を学ぶ。23歳で寺西元栄に随行、豊後(ぶんご)(大分県)日田(ひた)に移り、4年後江戸に出たが、晩年は所々を転々、貧窮のなかで1864年(元治1)『野雁集』を自撰(じせん)、翌1865年『万葉集新考』を成した。慶応(けいおう)3年3月24日武蔵(むさし)国(埼玉県)熊谷(くまがや)で没、53歳。[嶋中道則]
 わが顔を壁の穴よりうかがひつ鼠(ねずみ)の友と思ふなるべし
『渡辺刀水編『安藤野雁集』(1934・上田泰文堂)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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