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官尊民卑 かんそんみんぴ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

官尊民卑
かんそんみんぴ

一般に官僚を尊いものとし,民衆をそれに従う卑しいものとする考え方で,後発資本主義国家においては,国家権力によって政治的集権化と資本の蓄積が急速になされるため,官僚の側での優越意識と民衆の服従志向が強まることとなる。日本の場合,天皇制的価値原理がこの傾向を一層強化した。明治初期にはこれが「有司専制」となって現れ,近代官僚制確立以後も官僚は「民衆の公僕」ではなく,「天皇の官僚」として民衆統治にあたった。

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デジタル大辞泉の解説

かんそん‐みんぴ〔クワンソン‐〕【官尊民卑】

官吏や国家に関係する物事を尊び、民間の人や物事をそれに服従するものとして軽んじること。

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世界大百科事典 第2版の解説

かんそんみんぴ【官尊民卑】

政府や官吏を尊いものとし,一般人民や民間の事業を卑しいものとする考え。福沢諭吉の《福翁百話》のなかに,〈吾々学者流に於ては人権平等の論を論ずること久し。官尊民卑も亦この論旨に反するものなるが故に云々〉とある。このような考え自体は日本に限ってみられるものではない。一般に絶対主義のもとでは,君主がもろもろの価値の源泉とされ,これに近いところにある者ほど尊い存在であると考えられていた。また,それによって国家秩序が保たれていたのである。

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大辞林 第三版の解説

かんそんみんぴ【官尊民卑】

政府や官吏を尊び、民間の人や物をそれに従うものとし軽く扱うこと。

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