官話(読み)かんわ(英語表記)Mandarin

翻訳|mandarin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

官話
かんわ
Mandarin

中国における官吏の公用語の意味。唐末北宋に現在の北京官話祖型をとり,金元の北京首都時代を経て広まった共通語に,明清時代につけられた名称である。のちにクオユー (「国語」) ,さらに現在ではプートンホア (「普通話」) と呼ばれるようになったが,官の名称も外国人の間などで依然使われることが多い。漢語地区の4分の3,人口の 70%を占める官話音系は次の4つに下位区分される。 (1) 北方官話 (河北,河南,東北三省,山東,内モンゴル) 。 (2) 西北官話 (山西,陝西,甘粛,青海など) 。 (3) 西南官話 (湖北,四川,雲南,貴州など) 。 (4) 下江官話 (安徽,南京,揚州など) 。 (2) と (3) をまとめ,3分することもある。-p,-t,-k,-mの消失,濁音声母の消失,韻母の単純化,軽声の増加などを特色とする。中国語標準語の根幹をなす北京官話は,さらに,r化,そり舌化の現象が目立つ。

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世界大百科事典 第2版の解説

かんわ【官話 guān huà】

中国語の中で,比較的広範囲に通行した北方語,とくに北京語をかつて官話とよんだ。ときには北方諸方言をあわせて官話とよぶ場合もある。17世紀に華南に渡来した宣教師が,土俗の方言のほかに役所での公用語など,当時の北方共通語を〈マンダリンMandarin(官話)〉と名づけた。 清朝になると漢民族を征服した満州人は首都北京のことばをならい,それを官話としてその普及をはかった。華南の各地に〈正音書院〉を立て,《正音摂要》《正音咀華》などの手引書がつくられた。

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大辞林 第三版の解説

かんわ【官話】

〔官衙かんがで使う言葉の意〕
中国、清代の公用・標準語。北京を中心とする地方の北京官話、南京を中心とする南京官話、四川方面で使う西方官話の三種があった。狭義には、北京官話をさす。

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