宮中顧問官(読み)キュウチュウコモンカン

デジタル大辞泉 「宮中顧問官」の意味・読み・例文・類語

きゅうちゅう‐こもんかん〔‐コモンクワン〕【宮中顧問官】

宮内大臣諮問に応じた勅任の名誉官。明治18年(1885)に設置、昭和20年(1945)廃止

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精選版 日本国語大辞典 「宮中顧問官」の意味・読み・例文・類語

きゅうちゅう‐こもんかん‥コモンクヮン【宮中顧問官】

  1. 〘 名詞 〙 もと宮中に置かれた役職の一つ。宮内(くない)大臣の諮問に応じたり、臨時大臣の命令によって宮内省業務を補佐する勅任の名誉官。国家勲功のあった者の中から任ぜられた。明治一八年(一八八五)に設置。昭和二〇年(一九四五)一一月に廃止。

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百科事典マイペディア 「宮中顧問官」の意味・わかりやすい解説

宮中顧問官【きゅうちゅうこもんかん】

宮中に置かれた勅任の官職。1885年内大臣,同秘書官とともに設置。皇室典礼儀式に関する諮問に応ずることを任務とした。1907年以降は単なる名誉職となり,宮内大臣の諮問に応じ臨時に宮内省事務を助けた。1945年内大臣府官制の廃止により廃官

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「宮中顧問官」の解説

宮中顧問官
きゅうちゅうこもんかん

1885年(明治18)太政官達68号によって内大臣・内大臣秘書官とともに設置された勅任の官職。定員は15人以内で,帝室典範・儀式に関する諮詢(しじゅん)に意見をのべ,内大臣が議事を総轄した。97年の官制改正により先の職掌を廃止し功労者を任ずるとした。1907年には宮内省官制で勅任名誉官として宮中顧問官25名をおくとした。はじめから名誉職的な色彩が強く,45年(昭和20)11月内大臣府官制廃止により廃官となった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宮中顧問官」の意味・わかりやすい解説

宮中顧問官
きゅうちゅうこもんかん

1885年 12月 22日の太政官達 68号により,内大臣,内大臣秘書官とともに宮中に設けられた官職。定員は 15名以内で,宮中での典範儀式に関する事件についての諮詢に意見を具上することを任とした。

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