小呂島(読み)おろのしま

日本歴史地名大系 「小呂島」の解説

小呂島
おろのしま

糸島いとしま半島北端、西浦にしのうら崎の北北西二七キロほどの海上にある。面積〇・四三平方キロ、周囲三・三キロ、標高一〇九メートル。島名は於呂とも記され(「続風土記附録」など)、「海東諸国紀」所収の日本国西海道九州之図には「於路島」とみえる。「続風土記」はおろ島と記し、「おろ」「おろち」のこととし、かつて島に大蛇がいたことからこの名がついたと伝えるとする。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小呂島」の意味・わかりやすい解説

小呂島
おろしま

福岡県北西部、糸島(いとしま)半島の西ノ浦北西27キロメートルの玄界灘(げんかいなだ)上にある孤島。小呂ノ島ともいう。福岡市西区に属す。周囲約3.4キロメートル、面積0.43平方キロメートルの玄武岩からなる南北に長い島で、海岸線は急崖(きゅうがい)が多い。最高点は109メートル。1645年(正保2)の開拓であるが、福岡藩の流刑地となった離島で、本土姪浜(めいのはま)港から連絡船が通じる。揚繰(あぐり)網、一本釣りなどの漁業が産業の中心で、対馬(つしま)暖流に洗われるため無霜地である。人口210(2009)。

[石黒正紀]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小呂島」の意味・わかりやすい解説

小呂島
おろしま

「おろのしま」ともいう。福岡県北西部,糸島半島北西方約 27kmの玄界灘にある玄武岩の小島。福岡市西区に属する。周辺海域は好漁場に恵まれ,アジサバブリ沿岸でアワビ,ウニなどの漁業が行われる。面積 0.43km2。人口 211 (2000) 。

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デジタル大辞泉プラス 「小呂島」の解説

小呂島

福岡県の博多港から北西45キロメートル、玄海灘に浮かぶ筑前諸島の島。「おろのしま」と読む。面積約0.43平方キロメートル。福岡県福岡市西区に属する。太平洋戦争時には砲台が置かれた。サバ、アジなどのまき網漁のほか海女によるアワビ漁も行われる。

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