小谷温泉(読み)おたりおんせん

精選版 日本国語大辞典 「小谷温泉」の意味・読み・例文・類語

おたり‐おんせんをたりヲンセン【小谷温泉】

  1. 長野県北西端、小谷村にある温泉。雨飾(あまかざり)山の南麓にある。泉質はアルカリ性炭酸泉。胃腸病、リウマチにきく。

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日本歴史地名大系 「小谷温泉」の解説

小谷温泉
おたりおんせん

[現在地名]小谷村大字中土 湯

中谷なかや川の上流雨飾あまかざり(一九六三・二メートル)の南麓に位置し、元湯もとゆ新湯しんゆ熱湯あつゆに分れ、アルカリ性炭酸泉で湯量も多い。

戦国時代上杉・武田両氏の抗争の折、武田氏の家臣岡田甚一郎によって発見され、将兵の傷を癒したので「信玄の隠し湯」ととなえるとの伝承をもつ。元湯・新湯は江戸時代初期に、熱湯は江戸時代末期に湯治に活用されるようになったようである。

古来この地は冬期積雪が三メートルにも達するため温泉の利用はしにくく、農事の間を縫っての湯治客が多かった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小谷温泉」の意味・わかりやすい解説

小谷温泉
おたりおんせん

長野県北西部、小谷村にある温泉。雨飾山(あまかざりやま)の南麓、姫川の支流中谷川沿いの標高900メートルの山中にある素朴な湯治場。戦国時代に発見された古い温泉であるが、近代化されず昔の姿をとどめている。泉質は二酸化炭素泉。乙見山(おとみやま)峠越えで妙高(みょうこう)山麓笹ヶ峰(ささがみね)高原に出るドライブコースがある。国民保養温泉地指定されている。JR大糸線中土(なかつち)駅からバス30分。

[小林寛義]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小谷温泉」の意味・わかりやすい解説

小谷温泉
おたりおんせん

長野県北西端,小谷村,姫川の支流中谷川上流の渓谷にある温泉。天狗原山の南西麓,標高 850mに位置する。泉質は単純泉,重曹泉,食塩泉。泉温は 75℃。胃腸病,外傷に特効があり,国民保養温泉地に指定された。付近にスキー場もあるが,冬季には湯治客でにぎわう。一帯は妙高戸隠連山国立公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「小谷温泉」の解説

小谷温泉

長野県北安曇郡小谷村(おたりむら)、雨飾山南麓の標高約900mにある温泉。戦国時代の発見と伝わる古くからの湯治場。1971年、国民保養温泉地に指定。

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