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小野忠明 オノタダアキ

百科事典マイペディアの解説

小野忠明【おのただあき】

近世初期の武芸者。二(次)郎右衛門と称す。もと神子上典膳(みこがみてんぜん)といい,伊藤一刀斎について一刀流をきわめた。兄弟子小野善鬼とたたかったという伝説は名高い。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

小野忠明 おの-ただあき

1565-1628 織豊-江戸時代前期の剣術家。
永禄(えいろく)8年生まれ。安房(あわ)(千葉県)里見家につかえたのち伊藤一刀斎の門人となり,一刀流の極意をきわめ,小野派一刀流を創始した。文禄(ぶんろく)2年徳川秀忠につかえ,のちに将軍家指南役となった。上田七本槍のひとり。寛永5年11月7日死去。64歳。前名は神子上(みこがみ)典膳。通称は次郎右衛門。
【格言など】座上の兵法は,所詮,畠の水練と同じものでござる(将軍秀忠が兵法について一説をとなえたときの諫言)

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朝日日本歴史人物事典の解説

小野忠明

没年:寛永5.11.7(1628.12.2)
生年:生年不詳
江戸前期の剣術家。将軍徳川秀忠の剣術師範。上総国(千葉県)の郷士神子上重の子で,初名は典膳。下総国小金原(千葉県松戸市)の決闘で,兄弟子小野善鬼を倒し,一刀流の道統を継ぐ。文禄2(1592)年,徳川家康に召し抱えられ,柳生宗矩と共に秀忠の剣術師範となり,母方の姓を継いで小野次郎右衛門忠明と改めた。慶長5(1600)年の関ケ原の戦では信州上田城攻めに戦功があり,上田の七本槍と称されたが,軍律を犯して真田信幸に預けられ,翌6年に召し還された。将軍家の剣術師範としては宗矩が1万2500石の大名になったのに対し,忠明は600石にすぎなかった。剣技では忠明が上との評価もあったが,政治性とは無縁な性格が災いしたともいえよう。嫡男忠也に一刀流の道統を継がせ,次男忠常に小野の家名と将軍師範職を譲り,小野派一刀流として存続させた。<参考文献>石岡久夫『日本の古武術』

(藤堂良明)

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世界大百科事典 第2版の解説

おのただあき【小野忠明】

?‐1628(寛永5)
一刀流剣術の大成者で将軍徳川秀忠の剣術師範。通称次郎右衛門。旧名神子上(みこがみ)典膳。上総国(千葉県)出身。24~25歳のころ伊藤一刀斎の弟子となり一刀流の道統を継いだ。1593年(文禄2),見込まれて徳川家康の家人となり,柳生宗矩(むねのり)とともに秀忠の師範となって小野姓に改めた。直情径行,妥協や要領のよさをきらった忠明は,いわば処世術に欠け,対人関係で衝突を起こすことが少なくなかった。大坂夏の陣では旗本たちとの間で争いを起こし閉門させられたり,将軍相手の剣術稽古でも手かげんを加えずきびしく立ち合ったので,しだいに疎んぜられるようになったという。

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大辞林 第三版の解説

おのただあき【小野忠明】

?~1628) 剣術家。上総の人。旧名御子神みこがみ典膳。伊藤一刀斎の弟子。一刀流を大成。柳生家とともに将軍家剣術師範。 → 小野派一刀流

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小野忠明
おのただあき
(1565―1628)

江戸初期の剣術家、小野派一刀流の祖。通称次郎右衛門、前名神子上(御子神)典膳(みこがみてんぜん)。生国安房(あわ)(千葉県)。大和(やまと)(奈良県)の豪族十市(といち)氏の末裔(まつえい)と伝え、父重(しげ)(土佐)のとき里見安房守(あわのかみ)義弘に仕えたという。幼少のころから剣を好み、遊歴中の伊藤一刀斎景久(かげひさ)に師事して諸国を修行し、ついにその奥秘瓶割刀(かめわりとう)を伝授され、1593年(文禄2)29歳のとき江戸に出て徳川家康に謁し、200石をもって召し抱えられ、嗣子(しし)秀忠(ひでただ)の剣術の師となった。このとき母方の姓を継いで、小野次郎右衛門忠明と改名し、1600年(慶長5)秀忠に従って信州上田攻めに軍功があり、やがて累進して御使番(おつかいばん)、御目付兼役となり、800石を領した。しかし性剛直で、大坂夏の陣のとき同僚と争って閉門を命ぜられ、のち許されたが、家を子の忠常に継がせて知行地(ちぎょうち)の下総(しもうさ)国埴生(はぶ)郡寺台村(千葉県成田市内)に隠棲(いんせい)した。[渡邉一郎]

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