( 1 )古代語では、死骸を意味するもっとも代表的な語で、死体ばかりでなく遺骨を指すこともあった。「しにかばね」も古くからあったが、漢文訓読語として偏在した使われ方であった。
( 2 )中世に「からだ」「むくろ」「しかばね」が現われ、近世には「しにがら」「しにからだ」などが加わった。
( 3 )漢語では「屍骸」「遺骸」などが古いが、中世後期には「死骸」が一般化し、和語「かばね」の位置を奪った。



たわる形。屍の初文。屍は尸と死とを合わせた字。〔説文〕八上に「陳(つら)ぬるなり。臥する形に象る」という。尸陳は後起の義。〔論語、郷党〕に「寢(い)ぬるに尸せず」というように、偃臥するとき、その姿勢を避けるべきものとされた。祭祀のとき、かたしろとなることを尸主という。〔礼記、郊特牲〕に「尸は
像なり」とあり、祖の尸主には孫が代わってつとめた。それで祭祀を司ることを「尸(つかさど)る」という。
・
(層)など二十二字と〔新附〕の
、〔玉
〕に屎・
など十四字を加える。居は人の踞する形、展は死者の衣中に呪器として
(てん)を塡塞(てんそく)する形。尸には人に従うものと屋形に従うものとがあり、
・
などは屋形に従うとみるべきである。
(せき)を用いた。
▶・尸利▶・尸霊▶・尸
▶・尸禄▶
尸・献尸・公尸・坐尸・載尸・三尸・送尸・賓尸・鞭尸・輿尸・礼尸出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...