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屠殺 トサツ

世界大百科事典 第2版の解説

とさつ【屠殺】

をとるために家畜を殺し肉とする一連の作業をいうが,遊牧民族をはじめとして殺には多くの文化的な事象の反映が見られる。儀礼的に屠殺法を定めている民族も少なくなく,たとえばアイヌの熊祭イオマンテ〉で主役をつとめる熊は,男の子の花矢によって倒され,決められた作法によって解体される。熊の魂を彼岸に送るには,それなりの儀礼的手続がなくてはならないのである。 一般に屠殺という行為は,自然界からの生命の略奪であり,放置しておけば再生・増殖する生命の奪取を意味する。

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大辞林 第三版の解説

とさつ【屠殺】

( 名 ) スル
家畜などを殺すこと。屠畜。畜殺。 「牛を-する」

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世界大百科事典内の屠殺の言及

【肉屋】より

…そのためヨーロッパの肉屋は中世の早い時期から強固な同業組合を形成し,その営業について細部にわたる規則をつくり,権力者の承認を求めてきた。この場合,肉屋は家畜の調達,屠殺,精肉の調製,食肉販売のすべての過程を担当していた。中世でも都市に専属の屠殺夫が存在した場合もあるが,一般的にいって屠殺が独立した業種となるのは,19世紀の大都市に大規模な屠殺場が造られてからであった。…

【ヒツジ(羊)】より

…群れの管理効率の観点から,徒食者であり安定を乱す雄は,種つけに最低限必要な頭数を確保したあと,他は不要である。雄を肥育して肉羊とするトルコ系の牧羊民が,雄を去勢し,適度の大きさにまで成長させたあと,適宜屠殺していくのに対し,地中海地域から中近東にかけての牧羊民は,生後2~3ヵ月の雄を大量に屠殺してしまう。この差がどこから生じているのかはともかくとして,繁殖能力のある雄の頭数を削減するのは以上のような理由による。…

※「屠殺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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