デジタル大辞泉 「幣」の意味・読み・例文・類語
へい【幣】[漢字項目]
1 神前に供える布。「
2 贈り物。貢ぎ物。「
3 通貨。銭。「幣制/貨幣・紙幣・造幣」
[名のり]しで
ぬさ【▽幣】
2 旅の無事を祈って贈るもの。はなむけ。
「さて東に帰り下るころ、上下色々の―多かりしなかに」〈増鏡・新島守〉
( 1 )神に捧げる供物をいうが、本来は供物の意味をもたない「しで(四手)」や「みてぐら」という言葉とも混同が起こったと考えられている。「みてぐら」は「霊異記」においてすでに供物として用いられており、混同が起こったとすると、その時期はかなり早いと思われる。ただし、「ぬさ」は普通、旅の途上で神に捧げる供物をいうのに対して、「みてぐら」は必ずしも旅に関係しないという傾向が見られる。
( 2 )供物を捧げる行為の面を名詞化した「たむけ」とも「万葉」のころから類義関係にある。
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…神にたてまつるものの総称。幣(ぬさ),〈みてぐら〉(充座の意),〈いやじり(礼代)〉ともいう。一般に神饌に対して布帛の類を幣帛ということもある。…
※「幣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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