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年占 としうら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

年占
としうら

その年のよしあし,農・漁業豊凶,年間各月の天候状況などを占うこと。方法としては,競争の形をとるものとそれ以外の印によるものとに大別される。前者には綱引き歩射 (ぶしゃ) ,石打ち競馬競舟 (せりぶね) ,棒倒し相撲などがあり,後者に粥占,作だめし,炭占豆占などがある。

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デジタル大辞泉の解説

とし‐うら【年占】

1年間の吉凶、特に農作物の豊凶を占うこと。粥占(かゆうら)・豆占(まめうら)など。→年見(としみ)

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百科事典マイペディアの解説

年占【としうら】

年の豊凶を占うことで,主として小正月,または節分などの行事として行われる。粥占(かゆうら)などがその代表的なもの。また綱引,歩射(ぶしゃ),石打,競馬(くらべうま)など競争の形をとるものがあり,勝負によって豊凶を占う。
→関連項目綱引き

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世界大百科事典 第2版の解説

としうら【年占】

その年のよしあし,作柄や漁の豊凶,年間の毎月の天候を占うこと。一般の家庭の行事と,神社の特殊神事などになっているものとがある。時期は正月,小正月前後,節分の夜,端午の節供,七夕の夜,八月十五夜などで,とくに小正月のころに集中している。方法には集団での競争の結果で占うものと,さまざまな物に現れるしるしによる占いとがある。競争の形式は綱引き,歩射(ぶしや),石打ち,火の打替え,相撲,棒倒し,押合い,柱松,競馬,競漕,悪態つき,けんかなどがあり,勝敗の結果により豊作,豊漁,豊凶などを判断する。

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大辞林 第三版の解説

としうら【年占】

一年の吉凶を占うこと。特に年の初めに、その年の農作の豊凶や天候を占うこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

年占
としうら

1年間の吉凶を占うこと。農耕生活を営む場合には、トシといえば穀物の実りを意味し、「トシがいい」といえば稲のできがよいというように作柄を占うものとして使われていた。年占という行事も、穀物の豊凶と、それに重大な関係をもつ天候を占うことがおもな目的であった。時期は年の初め、とくに正月15日の小(こ)正月に行われることが多く、そのほかにも盆、8月15日の月見、村の祭り、初午(はつうま)なども年占の機会である。
 方法は地方によって多種多様ともいえるが、比較的よく知られ、また広い地域で行われているものをあげる。東北地方で、トシミ、ヨナカミ、サクダメシなどとよばれる方法は、米を敷きならした上に餅(もち)を並べて一晩置き、翌日餅に米がついたぐあいで、その年播(ま)き付けるイネの種類を決める。また特定のものを炉の火で焼いて焼けぐあいで占う方法がある。左義長(さぎちょう)の火なども同様である。岩手県下閉伊(しもへい)地方でタクラベというのは、12個の餅の焼け方で月々の天気を占い、月ヤキ、月ダメシは節分の夜の豆を前述の餅のかわりに用いて占った。特定の神社の神事として現在も各地に行われているのが、筒粥(つつがゆ)・管(くだ)粥の神事と称する粥占(かゆうら)で、粥ダメシの名もある。小正月の粥の中にヨシなどの中が空になっている植物の茎を入れるが、あらかじめ1本ずつ作物の名を決めておき、粥から取り出して割ったときに粥が多く詰まっている作物が豊作であるとした。このほかにも、現在では競技や遊戯となっている綱引き、相撲(すもう)、舟競争、凧揚(たこあ)げなどの勝負によって、その年の吉凶を占うことが多かった。[丸山久子]

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