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幼虫移行症 ようちゅういこうしょう

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家庭医学館の解説

ようちゅういこうしょう【幼虫移行症】

 人の体内に入っても成虫にならず、幼虫のまま動きまわって、いろいろな症状をおこす病気を幼虫移行症といいます。内臓幼虫移行症のイヌ・ネコ回虫症(「イヌ・ネコ回虫症(内臓幼虫移行症)」)や皮膚幼虫移行症の顎口虫症(がくこうちゅうしょう)(「顎口虫症」)などがあり、最近話題となっているのは旋尾線虫症です。
■旋尾線虫症(せんびせんちゅうしょう)
 旋尾線虫の成虫はクジライルカなど海にいる哺乳類(ほにゅうるい)に寄生していますが、幼虫はスケトウダラなどの魚に寄生しています。
 日本ではホタルイカを生(なま)で食べて感染する例が多く、日本海沿岸で多発しています。流通網の発達で、ほかの地方でも感染の可能性がありますので注意が必要です。
●症状
 皮膚に幅1~3mmの赤色ないし赤褐色の線状の紅斑(こうはん)ができ、先端部分が水腫(みずば)れのようになります(線状爬行疹(せんじょうはこうしん))。
●治療
 皮膚寄生の場合は皮膚科で虫体を摘出(てきしゅつ)します。たくさん感染すると腸閉塞ちょうへいそく)をおこします。腸閉塞の場合には外科で開腹手術を受けます。
●予防
 生でホタルイカを食べないこと、そして川魚はよく火をとおして食べることです。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

幼虫移行症
ようちゅういこうしょう
larva migrans

ヒト以外の動物を固有宿主とするある種の寄生虫の幼虫が、非固有宿主であるヒトに偶然侵入し、幼虫のまま種々の臓器や組織内を移行するために生じる症候群の総称で、人獣共通感染症の一つである。幼虫移行症は小児のイヌ回虫幼虫寄生が発端となり、その後、アニサキス、顎口虫(がっこうちゅう)、広東(かんとん)住血線虫、イヌ糸状虫、マンソン裂頭条虫、宮崎肺吸虫などの幼虫による移行症も知られるようになった。[町田昌昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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